高崎支社管轄外での出張運転
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「国鉄C61形蒸気機関車20号機」の記事における「高崎支社管轄外での出張運転」の解説
2011年(平成23年)11月19・20日:東北本線(一ノ関 → 北上間)「SLがんばろう岩手号」 2012年4月から6月に開催を控えている「いわてデスティネーションキャンペーン」のプレイベントとして、平泉の世界遺産登録記念と東日本大震災からの復興に向けてエールを送る意味合いで運転された。 この列車が当機にとって復活後初の高崎支社管轄外での出張運転となった。 復路の北上 → 一ノ関間はDE10形牽引の「DLがんばろう岩手号」として運転。当機はDE10の重連の次位・逆向きに連結された。 旧型客車5両を牽引。 2012年(平成24年)2月10 - 12日:京葉線・内房線(千葉みなと → 木更津間)「SL内房100周年記念号」 2012年3月に内房線(蘇我 - 姉ケ崎間)が開業100周年を迎えるにあたり、その記念イベントとして運転された。 往路の木更津 → 千葉みなと間はDE10形牽引の「DL内房100周年記念号」として運転。当機は最後尾に連結。 旧型客車7両(スタッフ用含む)を牽引。現在JR東日本が保有する旧型客車全車両を使用するSL牽引の列車は極めてまれである。 2012年(平成24年)7月28・29日:東北本線(郡山 → 福島間)「SLふくしま復興号」 旧型客車5両を牽引 2011年の「SLがんばろう岩手号」に次ぐ震災復興列車牽引で、初めて高崎運輸区の機関士が運転に携わらない列車となった(運転エリアである仙台支社では会津若松運輸区にて多数の甲種蒸気動力車操縦者免許を取得している運転士が在籍しており、6月13・14・21・26日に当該乗務機関士が高崎 - 水上間で実車訓練を行った。また、今回乗務した機関士は全員福島県に縁のある人物である)。 復路の福島 → 郡山間は転車台がないことと上り急勾配の区間があるため、ED75形が牽引の「ELSLふくしま復興号」として運転し、当機は最後尾に連結。 2012年(平成24年)10月20・21日:奥羽本線(秋田 - 東能代間)「SLあきた路号」 12系客車6両を牽引 奥羽本線内の秋田駅など7駅の開業110周年記念およびプレ秋田デスティネーションキャンペーンの目玉イベントとして運転。 この区間でのSL運転は2002年(平成14年)11月のD51 498による「SLあきた路号」以来10年ぶりとなる。 秋田地区でのC61形運転は41年ぶりで、当機の里帰りの一つともなる。 2013年(平成25年)2月9 - 11日:成田線(佐原 → 銚子間)「SLおいでよ銚子号」 旧型客車6両(スタッフ用含む)を牽引 往路の銚子 → 佐原間はDE10形牽引の「DLおいでよ佐原号」として運転。当機は最後尾に連結。 2013年(平成25年)6月29・30日:東北本線(仙台 → 小牛田間)「SL仙台宮城DC号」 旧型客車5両を牽引 往路の小牛田 → 仙台間はED75形牽引の「ELSL仙台宮城DC号」として運転。当機は最後尾に連結。 2013年(平成25年)10月12 - 14日:奥羽本線(秋田 - 横手間)「SL秋田こまち号」 旧型客車6両を牽引 秋田デスティネーションキャンペーン(2013年10月1日 - 12月31日)のスペシャルイベントとして運転。 この区間でのSL運転は2005年(平成17年)9月のD51 498による「SL奥羽号」以来8年ぶりとなる。 一部区間において、秋田新幹線E6系「スーパーこまち」との並走・追い越しやすれ違いが見られた。なお、試運転時はE3系「こまち」と並走するシーンも展開された(本運転では車両をE6系に変更している)。 2014年(平成26年)6月28・29日:東北本線(郡山 → 福島間)「SL福島プレDC号」 旧型客車5両を牽引 上記の「SLふくしま復興号」に続いて同区間2回目の運転となる。 復路の福島 → 郡山間は前回同様、ED75形が牽引の「ELSL福島プレDC号」として運転し、当機は最後尾に連結。 2014年(平成26年)10月18・19日:奥羽本線(秋田 - 東能代間)「SLあきた路号」 旧型客車6両を牽引 第29回国民文化祭・あきた2014およびアフター秋田DC開催記念の目玉イベントとして運転。 上記の2012年での運行に続いて同区間2回目の走行となる。 2014年(平成26年)12月5 - 7日:水郡線(水戸 → 常陸大子間)「SL奥久慈清流ライン号」 12系客車4両を牽引 同線の全通80周年を記念して運行。 当機の非電化区間での運行はこれが初めてとなった。 往路の常陸大子 → 水戸間はDE10形牽引の「DL奥久慈清流ライン号」として運転。当機は最後尾に連結。 2015年(平成27年)5月3 - 31日までの土・日・祝日(4・10日を除く):信越本線・磐越西線(新潟 - 会津若松間)「C61ばんえつ物語」 C57 180の全般検査施工により、上記期間当機が「SLばんえつ物語」の代走機として活躍。新潟 - 会津若松間を1日1往復した。 「SLばんえつ物語」シリーズにおいては、当機復活後初めての牽引機抜擢となる。 なお、この内5月30日は豊実 - 徳沢間における線路点検の影響で往路運転中4時間、津川駅および豊実駅にて運転見合わせとなり、復路は会津若松駅を19時過ぎに発車、行き先を新津駅に変更し23時過ぎに到着の夜行列車となった。 2018年(平成30年)10月13・14日:奥羽本線(秋田 - 湯沢間)「SLこまち号」 旧型客車6両を牽引 編成後部には秋田車両センター(現・秋田総合車両センター南秋田センター)所属のDE10形が連結され、13日はDE10 1647、14日はDE10 1759が使用された。 2019年(令和元年)10月12日:男鹿線・奥羽本線(男鹿 → 秋田間)「SLおが号」 12系客車4両を牽引 「秋の さく、さく、あきた」観光プロモーションの一環として男鹿線でのSL運行を初実施。同線でのSL走行は47年ぶりとなった。 往路の秋田 → 男鹿間はDE10 1647牽引の「DLおが号」として運転。当機は最後尾に連結。 10月13日も運行予定であったが、令和元年東日本台風(台風19号)の影響により、運休となった。また、10月14日に同編成を用いた「SL&DL構内回送」が秋田 - 秋田総合車両センター南秋田センター(当時秋田車両センター)間にて2往復運行予定であったが、こちらも同センターの公開イベント中止に伴い、運休となった。
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