駐日フランス公使とは? わかりやすく解説

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駐日フランス公使

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/23 04:52 UTC 版)

レオン・ロッシュ」の記事における「駐日フランス公使」の解説

1863年6月7日ロッシュ駐日公使に任ぜられた。翌1864年4月27日元治元年3月22日)、初代駐日公使であったドゥシェーヌ・ド・ベルクールが、幕府ロッシュ着任報告している。5月21日幕府信任状提出したロッシュアラビア語には堪能であったが、日本語は疎かったため、元箱館宣教師で、デュシェーヌ・ド・ベルクールの通訳務めていたメルメ・カション公使館通訳としている。1866年慶応2年)末にカションが帰国した後はフランス公使館通訳はおらず塩田三郎幕臣通訳務めた。これは多数通訳官有していた英国公使館とは対照的であり、結果、反幕府勢力に関する情報収集能力欠けることとなったロッシュ最初の仕事は、前年から外国船が航行不能となっている下関問題解決であったロッシュ英国公使ラザフォード・オールコック米国公使ロバート・プルインオランダ領事ディルク・デ・グラーフ・ファン・ポルスブルック共同で、幕府下関通行および横浜鎖港に関する覚書作成5月30日4月25日)にこれを幕府提出した7月22日6月19日)、四カ国代表は下関攻撃共同協定合意8月28日および29日7月27日および28日)、連合艦隊横浜出航下関向かった9月5日8月5日)、四カ国連艦隊下関攻撃開始戦闘2日終結し9月18日8月18日)には講和成立した。この時点では、先任ベルクールと同様、英国との協調路線取っていた。 1864年12月8日元治元年11月10日)、ロッシュ幕府からの製鉄所造船所建設斡旋依頼された。このことがきっかけとなり、ロッシュ幕府寄り立場を取るようになるまた、新任英国公使ハリー・パークスへの対抗意識もあり、内政不干渉建前とする英国とは異なりフランス積極的に幕府支援していく。主な政策以下の通りである。 横須賀製鉄所建設1865年1月24日約定書提出10月13日工事開始 横浜仏語伝習所設立1865年4月1日開校 パリ万国博覧会への参加推薦1865年8月15日幕府承諾 経済使節団来日させ、600ドル対日借款武器契約売り込み1866年 軍事顧問団招聘1867年1月13日より訓練開始 さらに、徳川慶喜将軍となる幕政改革構想建言幕府中心統一政権確立努めた慶応の改革として実現する)。ロッシュ幕府への極度肩入れは、フランス本国意向無視したものとなり、最後は「個人外交」の様相呈してきたため、フランス外務省ロッシュ帰国命令出したが、帰国命令届いたときにはすでに幕府崩壊していた。 1868年1月1日慶応3年12月7日)に予定され兵庫開港見守るため、各国外交団前年12月から大坂滞在していた。1月6日12月12日)、京都での政争敗れた慶喜大坂下った1月8日12月14日)、ロッシュ慶喜との会見約束をとったが、これを知ったパークス強引に割り込んだ。ここで慶喜は両公使大政奉還以降の経緯述べ、また両公使意見求めたその後情勢急激に動き1868年1月27日-30日慶応4年1月3日-6日)に発生した鳥羽・伏見の戦い幕府軍敗北徳川慶喜江戸へ脱出した幕府軍敗北によりロッシュ外交団の中で孤立するロッシュ江戸戻り2月12日1月19日)、19日20日江戸城登城20日謁見には着任したばかりのフランス極東艦隊司令官オイエMarie Gustave Hector Ohier)提督伴い慶喜再起促した慶喜はこれを拒否したその後ロッシュ兵庫戻り他国外交団共同歩調をとり、明治政府に対して行くことになる。神戸事件堺事件キリスト教徒保護など解決すべき事件多かった3月23日2月30日)には明治天皇謁見した。しかし、まもなくロッシュ公使罷免され1868年6月23日慶応4年5月4日)に日本離れて帰国の途についた彼の後任にはマキシミリアン・ウートレーが就任した

※この「駐日フランス公使」の解説は、「レオン・ロッシュ」の解説の一部です。
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