錬金世界・アメストリス
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「劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」の記事における「錬金世界・アメストリス」の解説
アルフォンス・エルリック 声 - 釘宮理恵 通称「アル」。テレビアニメ版最終回で兄エドワードの錬成によって肉体を取り戻したが、それらは身体、精神、記憶共に母の錬成当時のままの物だった(兄と共に体験した旅や戦いについても、一切の記憶を失っている)。その後、故郷のリゼンブールで天真爛漫な性格に成長するが、兄を探すために錬金術の勉強を始める。周りの者がエドの生存をあきらめかける中でも希望を捨てず、兄の面影をなぞるかのように赤いコートを着用するなど、兄に似せた服装で登場する。 テレビアニメ版で肉体と魂の結合を一度解かれたことから、本作では魂が離れやすくなっている。そのため、錬成陣を描いた手袋を装着し、自分の魂の一部を他者に移して相手を意のままに操る錬金術を得意とする。 ウィンリィ・ロックベル 声 - 豊口めぐみ 本作のヒロイン。エドとアルの幼馴染。かつてはエドの義手や義足(機械鎧)の整備士でもあった、明朗快活な女性機械鎧技師。長い後ろ髪をアップにまとめ、容姿・雰囲気と共に美しい大人の女性へ成長している。 中央で起きた異変を知り、テレビアニメ版最終回の舞台でもあった地下都市へシェスカとともに駆けつける。エドの無事を信じ、成長した彼の身体に合うようにと新しい機械鎧を製作して待っていた。 ピナコ・ロックベル 声 - 麻生美代子 ウィンリィの祖母。 ロイ・マスタング 声 - 大川透 母の人体錬成に失敗し、絶望していたエドとアルに「国家錬金術師」という道を提案した軍人。 かつては自身も「焔の錬金術師」と呼ばれる国家錬金術師で、テレビアニメ版では准将の地位にまで登りつめたが、最終回以降に自らの意志で伍長に降格して自らの錬金術を封じ、本作では北方の極寒の地で軍務に就いている。 ウィンリィとの電話の後、彼もセントラルを訪れその直後に現実世界からの襲撃が始まったので伍長の身でありながら、かつての元部下達にそれぞれ適切な命令を下している(アームストロングのみ退役しているので、他の人物同様「殿」と呼び敬語になっている)。 リザ・ホークアイ 声 - 根谷美智子 ロイが任務に就く北方についていかず、中央司令部で勤務を続けている。ロイに一途で、彼の復帰を何よりも信じている。 アレックス・ルイ・アームストロング 声 - 内海賢二 元軍人(兼国家錬金術師)だったが、テレビアニメ版最終回以降に退役し、家族と共に内乱で荒廃したリオールの街の復興に取り組んでいる。特盛の肉体美とダンディズムは健在である。 シェスカ 声 - 若林直美 テレビアニメ版終了後も中央司令部で勤務を続けており、物語前半に上京してきたウィンリィと共に軍服でヒューズの墓参りに行っている。 物語後半ではアルとラースを探すウィンリィの案内役として地下都市へ同行する。 ラース 声 - 水樹奈々 イズミが犯した人体錬成の末に生まれたホムンクルス。他者と融合できる能力を持っており、エドの手足と融合することによって錬金術を使えた時期もあったが、賢者の石を勝手に使おうとしたためにダンテが門を開いてエドの手足を奪い取らせたため、錬金術は使えなくなっている。なお、スロウスと同化した際にエタノール蒸発で負った火傷は、完治している。 テレビアニメ版最終回以降、ウィンリィがエドのために作っておいた機械鎧を装着してもらってから誰とも言葉を交わさず行方不明になっていたが、イズミの墓所の外れに放心状態で座り込んでいたところを、墓参りに来たウィンリィに連れ出される。アルが自らを犠牲にエドを蘇らせた場面が記憶に強く残っており、アルをエドと再会させるために地下都市へ案内する。グラトニーとの戦闘後は自分を門の材料としてアルに錬成させ、門の向こうにいるイズミのもとへ帰っていった。 グラトニー 声 - 高戸靖広 紅い石の合成用に作られたホムンクルス。どんな物でも食べてしまう能力を持つ。テレビアニメ版最終局面でダンテによって理性を消され、食欲だけの存在となってしまった。その後、長い間地下都市に閉じ込められ、鎧のアルから取り込んだ賢者の石の力や岩などを食べ続けたことで自己進化を遂げ、巨大な化け物じみた外見となっている。 地下都市で門を開こうとするアルとラースの前に再び立ち塞がるが、襲いかかりながら赤い液体をまき散らし、落ちたかけらをエネルギーとしたラースと共に門の材料となる。 ハスキソン 声 - 石塚運昇 錬金術のせいで国から冷遇されていると思い込む物理学者。黒いマスクを顔につけている。錬金術師としてもかなりの心得がある。新たな元素を発見し、ウラニウムと名付けたその高エネルギーを利用して新型爆弾を開発する。 国家錬金術師であるエドに上層部への紹介を頼むが、彼とアルから無下に断られたことに激昂し、彼らを攻撃する。ウラニウム採掘の際に死亡した人々の遺体を使って人体錬成を行おうと逆上したところ、門の中へ新型爆弾諸共引きずり込まれてしまう。この、現実世界に送られた新型爆弾が本作の物語の発端となっている。
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