金正日総書記による大同江ビール工場視察後
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「大同江ビール」の記事における「金正日総書記による大同江ビール工場視察後」の解説
2002年6月、金正日総書記が大同江ビール工場を視察、朝鮮式ビール生産の先進技術導入を指示、金正日総書記の指導を受けた大同江ビール工場の副技師長は、青島ビール(中国)、ドイツ、イギリス、スウェーデンなどに研修に行く。同月、平壌市内を中心として数百カ所のビアホールがオープンしており、大同江ビール工場が生ビールを供給。 2004年4月、ドイツ製の最先端コンピューター醸造システムの使用が明らかに。ビール醸造の技術者は、全職員が国際基準の品質への努力をしていると話す。 2005年3月、平壌で大同江ビールの直営店「大同江ビアホール」約150店舗が運営され、平日は15時から19時、日曜日は12時から営業し、勤労者や市民達で混雑している。同月、テレビ朝日が入手した映像によると、大同江ビール工場のビールサーバーは日本製を使用(中身は大同江ビール)。 2005年9月、METI所管法人ERINAによる市場での価格交渉では、大同江ビールの原麦汁濃度11°のボトルは850から950ウォン(2004年8月は660ウォン)。ただし、平壌の市民間での価格とは違う可能性があるという。 2005年10月、オープンから3年が経った大同江ビール工場と、200店舗の直営店が、既に運営されている。工場は敷地10万ha、建坪2万ha。設備はオートメーション化されている。アルコール度数5.6%の生ビールの年産は7万kl(1時間に1万本、1日に8万本)。直営店「大同江ビアホール」では生ビール1Lで50ウォン。ホップの原料は両江道、麦は両江道と黄海道のものを使用。 2008年3月、大同江ビール工場は、品質向上のために著名ビールと比較、分析し、よりよいビール造りに努めている。鮮度保持のために生産ラインは24時間体制である。同時節、金日成主席生誕祝いの「太陽節(ko:태양절)」に向けての「大同江黒ビール」(黒生ビール)生産に注力。「大同江黒ビール」は、国民的祝日だけの限定生産で、前年(2007年)の生産は1回のみ。 2008年5月、アメリカ合衆国・ニューヨークの、「平壌焼酎(평양소주 Pyongyang Soju)」のアメリカへの輸入を手がけている「米州朝鮮平壌貿易会社(KPT USA)」(アメリカでの販売は「タンス・リカー(Tang's Liquor Wholesale)」による)は大同江ビールの輸入推進を明言した。 2008年11月、ソウルで開催されたソウル国際食品産業展「FOOD WEEK 2008」で、北側(朝鮮民主主義人民共和国)の民族経済協力連合会は、大同江ビールを出品した。 2009年7月、以前に大同江ビール工場建設の進捗状況を報道した朝鮮中央放送により、白米を原料に使用しているとして大同江ビールの本格的なTVコマーシャルが放送されている。朝鮮中央放送は、7月2日20時のニュース後に大同江ビールのコマーシャルを放送した。簡単な静止画によるコマーシャルでない、動画のコマーシャル放送は異例で、初の試みという。7月2日以降も大同江ビールのTVコマーシャルを断続的に放送している。同時期の大同江ビールの相場は、平壌のホテルで外国人向け販売価格が1本約1.5ドル。 2009年8月、大同江ビールに始まった各TVコマーシャル(他に、高麗人参、ヘアピン、玉流館のウズラ料理)は中止され、大同江ビールは7月の初放送以来、計3回の放送で中止している。
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