運用・配備
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「FV4101 チャリオティア」の記事における「運用・配備」の解説
チャリオティアの開発は順調に完了し、クロムウェルからの改装による製造も特に問題はなく行われたが、実用試験が始められると様々な問題が指摘された。 20ポンド砲に合わせて設計された砲塔は非常に大型のものになり、重量の増加を抑えた結果装甲厚は第二次世界大戦後の装甲戦闘車両としては非常に薄いものとなった。また、車長用展望塔を持たず、外部視察装置の数が少ない上に配置が不十分で、更に主砲発砲時の発射煙と砲口衝撃波によって巻き上げられる土埃が酷く、砲手席において照準器を覗いている限り周辺視界が取れない(従って戦闘指揮や部隊指揮が不可能)、という問題が発生したため、車長は照準手だけではなく指揮官として行動するには砲撃戦時には車外に出て直接視界を得て指示する必要があった。これらの他にも、装填手は戦闘時には大型で重い20ポンド砲弾を人力で装填しなければいけないことに加えて無線機の操作と主砲同軸機銃の装弾/不具合発生時の対応をしなければならないために過重労働を要求されること、砲塔が大型であるにもかかわらず砲塔内の配置に余裕がない、主砲弾の搭載弾数が25発しかない、という問題があった。 総じて、機動性と攻撃力に優れるが、防御力と戦闘継続能力に劣っている車両であり、戦時急造ならばともかく、ある程度の余裕がある状況下で戦力として配備するには予備車両の再利用としても費用対効果が低い、と結論されている。密閉式の回転砲塔に主砲同軸機関銃を持つため、イギリス軍の装甲車両区分では「戦車」に分類される条件を備えており、実際に“中型戦車”の呼称で公式に記述されたこともあるが、車体はともかく砲塔部の装甲は前面38mmでしかなく、敵戦車と正面から戦闘を行うには無理があった。 結果、最前線に配置するには充分な性能を満たしていない、とされ、センチュリオンの生産と配備が軌道に乗ったこともあって、当初の予定とは異なり1953年よりイギリスの予備役部隊であるイギリス国防義勇軍部隊だけに配備されて使用された。国防義勇軍での使用期間も短く、1956年より配備部隊からの引き揚げが行われ、順次外国に売却されてオーストリア、フィンランド、ヨルダンとレバノンにて装備、運用された。 1960年にはイギリスにて保管されていた1両が主砲をL7 105mm戦車砲に換装してのテストに用いられている。105mm砲の発生させる反動に対して車両が軽量過ぎて危険である、とされた当初の予想と異なり、結果は良好であったという。 また、レバノンに供与されたうち砲塔の旋回装置を修理・交換した際に主砲をL7 105mm砲に換装した車両が数両製作されており、1972年には他の車両も主砲を換装する改修計画が構想されたが、車両自体の老朽化が激しく、改修を行ったとしても延命は困難である、との結論に達して改修計画は放棄され、その後もオリジナルの状態のまま装備された。
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運用・配備
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IFAVは1999年11月からアメリカ海兵隊への配備が開始された。総計157両を調達し、その一部はイラク戦争やアフガニスタン紛争への派遣部隊でも使用されている。 :第1海兵遠征軍、カリフォルニア州、キャンプ・ペンドルトン - 33両。 :第2海兵遠征軍、ノースカロライナ州、キャンプ・レジューン - 25両。 :第3海兵遠征軍、沖縄県、キャンプ・コートニー - 27両。 第17武装偵察中隊、アフガニスタン派遣 - 22両。 第3武装偵察中隊、イラク戦争派遣 - 23両。 第1非武装地帯警備中隊、韓国、坡州市駐留 - 15両 その他 - 12両
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