軍隊における狙撃手とは? わかりやすく解説

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軍隊における狙撃手(狙撃兵)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 14:42 UTC 版)

狙撃手」の記事における「軍隊における狙撃手(狙撃兵)」の解説

軍事行動での狙撃手必然的に身を隠すことになり、高度なカモフラージュ技術求められる目立ちにくい色の服や迷彩服着用し、その上からさらにギリースーツ呼ばれる植物模した覆い被ったり、植物を身に巻くなどの工夫がある。これは敵に、「何処からともなく撃たれる」という心理的な圧力与えることも期待している。 基本的に観測手伴って行動し単独では困難な長距離射撃における射弾の観測修正担当させる。観測手経験積んだ狙撃手担当し狙撃手への射撃指示や射弾の修正量の計算観測手が行う。また移動痕跡少なく敵に発見されにくいことから、斥候偵察兵としての任務兼ね場合がある。このため軍隊狙撃手観測手には、敵情正確に判断把握する能力記憶力なども要求され目標排除のために必要であれば航空支援火砲による支援砲火要請巡航ミサイルなどの精密誘導兵器標定誘導なども任務含められることがあるベトナム戦争時、アメリカ軍狙撃手カルロス・ハスコックが敵司令官追って長時間匍匐移動し発見されることなく暗殺成功したが、この際、ハスコックは屎尿全てズボン中に垂れ流しにしていた。生物として回避できない排泄であっても痕跡抹消することを優先したこの行為は、狙撃兵任務を表す一例として引用されている。 軍事行動場合狙撃手基本的な任務脅威度の高い目標排除となる。敵狙撃手探知及び排除するカウンタースナイプ任務なら優先目標となるのは敵の狙撃手であり、この他対戦車兵器射手機関銃手など、その場での脅威度が高い物が目標となりうる。 また、指揮系統部隊運用能力麻痺狙って代替困難な高級将校通信兵衛生兵を狙う狙撃がある。これを避ける為、兵士将校が同じスタイル軍服着用するようになり、将校対す敬礼省略されて、階級の上下を問わず先に敬礼された方が答礼返す方式となった。また所持品装備の面でも、双眼鏡拳銃マップケースなど、一目将校分かる特徴出さないように工夫されベトナム戦争以降アメリカ軍では、階級章材質を高級将校兵士同じにするなど違いを目立たせない工夫図られるようになった敵兵士に強いプレッシャー与えて敵の進行遅らせる遅滞戦闘目的とする狙撃はカウンタースナイパーと呼ばれ、たった1組狙撃兵によって敵部隊1つ足止めするといった大きな効果現すことがある。この場合負傷者出して手当て人手を割かせるため、あえて止め刺さないなど長期的な影響狙った選択が行われる事がある狙撃による攻撃受けた場合狙撃手カモフラージュによって位置隠蔽しているため、大まかな位置割り出した後は火砲迫撃砲による砲撃か、航空隊による空爆用いて目標一帯を面制圧するような大規模な手段用い場合が多い。市街地など砲爆撃が行い難い場所においては多数兵士投入して数で制圧する対処法がある。 多数兵士交錯する集団戦では誰の攻撃味方殺害したのか判別難しいのに対して狙撃兵単独もしくは少数行動しているため、殺害者を特定した上で報復として、捕虜となった狙撃兵虐待殺害されることもあった。また、第二次世界大戦において連合軍上陸後のフランスでは居残ったドイツ軍狙撃兵手持ち弾丸使い切るまで連合軍兵を射殺し続けた後に投降してくることがあり、「投降する前に殺せ」という命令下した指揮官もおり、一般部隊の兵士には狙撃を卑怯とする風潮もあった。味方からも畏怖まじりの賞賛を受ける一方で精神的嫌悪感や、敵の強烈な報復攻撃などの厄介事招き込みかねないため、疫病神扱いされる事もある。

※この「軍隊における狙撃手(狙撃兵)」の解説は、「狙撃手」の解説の一部です。
「軍隊における狙撃手(狙撃兵)」を含む「狙撃手」の記事については、「狙撃手」の概要を参照ください。

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