証明のタイムラインとは? わかりやすく解説

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証明のタイムライン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/03 06:26 UTC 版)

有限単純群の分類」の記事における「証明のタイムライン」の解説

以下のリスト多くSolomon (2001) より取られている。年は一般に結果の完全な証明成され出版日とする。 出版年1832 ガロア正規部分群導入し、An (n ≥ 5) と PSL2 (Fp) (p ≥ 5) が単純群であることを発見する。 1854 ケイリー抽象群定義する。 1861 マシュー英語版)が最初2つマシュー群英語版M11M12発見し、また M24 の存在報告している。 1870 ジョルダン幾つかの単純群列挙した: 交代射影特殊線型群。そして単純群重要さ強調した1872 シローシローの定理証明した。 1873 マシューが更に3つのマシュー群 M22, M23, M24 を導入した。 1892 オットー・ヘルダーが、任意の非可換有限単純群位数少なくとも4つの(互いに異なるとは限らない素数の積となることを証明した。また有限単純群の分類について問うた。 1893 コール位数660までの単純群分類する。 1896 フロベニウスバーンサイド有限群の指標理論研究開始した。 1899 バーンサイドが、全ての対合中心化群非自明な基本アーベル2-群であるよう単純群分類行った1901 フロベニウスが、フロベニウス群(英語版)がフロベニウス持ちそれ故単純群でないことを証明した1901 ディクソンが、任意の有限体上の古典群英語版)および、標数奇数の体上のG2型例外群定義した1901 ディクソンが E6 型の例外有限単純群導入した1904 バーンサイド指標理論用いて非可換有限単純群位数少なくとも3つの異な素数によって割り切れるというバーンサイドの定理証明した。 1905 ディクソン偶数標数の体上のG2型単純群導入した1911 バーンサイド全ての非可換有限単純群偶数位数を持つのではないか推測した。 1928 ホール英語版)が、可解群ホール部分群存在証明した。 1933 ホールp-群研究開始した。 1935 ブラウアー英語版)がモジュラー指標研究開始した1936 ザッセンハウス(英語版)が有限強3重可移置換群分類した1938 フィッティング英語版)がフィッティング部分群導入し可解群において、フィッティング部分群がその中心化群含んでいるというフィッティング定理の証明行った1942 ブラウアーがある素数の1乗でちょう割り切れる群のモジュラー指標記述した。 1954 ブラウアーGL2 (Fq) を対合中心化群としてもつ単純群分類した。 1955 ブラウアー・ファウラーの定理英語版)が与えられ対合中心化群を持つ有限単純群有限個であることを示し、このことから対合中心化群用いて群の分類進められることが提案される。 1955 シュヴァレーがシュヴァレー群(英語版)を導入し、F4, E7, E8 型の例外単純群与えた。 1956 ホール・ヒグマンの定理英語版) 1957 鈴木通夫が、奇数位数全ての有限単純CA群(英語版)は巡回的であることを示した。 1958 ブラウアー鈴木ウォール定理英語版)がランク1射影特殊線型群特徴付け、単純CA群の分類を行う。 1959 スタインバーグ英語版)がスタインバーグ群(英語版)を導入し、3D4, 2E6 型の新し有限単純群与えた後者ジャック・ティッツによっても独立発見されている)。 1959 ブラウアー・鈴木の定理により、特に一般四元数群シロー2部分群にもつ群は単純ではないことが示された。 1960 トンプソンが、素数位数固定点のない自己同型をもつ群が巾であることを証明した1960 ファイト英語版)とホールトンプソンが、全ての奇数位数有限単純CN群(英語版)が巡回的であることを示した1960 鈴木鈴木群(英語版)を導入した、これは B2 型を持つ。 1961 林學英語版)が群(英語版)を導入した、これは 2F4, 2G2 型を持つ。 1963 ファイトトンプソンがファイト・トンプソンの定理奇数位数定理)(英語版)を証明した。 1964 ティッツリー型の群についてBN対導入しティッツ群(英語版)を発見した。 1965 ゴーレンシュタイン・ウォルターの定理英語版)により2面シロー2部分群をもつ群が分類される。 1966 グラウバーマン(英語版)がZ*定理英語版)を証明する。 1966 ヤンコ英語版)がヤンコ群 J1(英語版)を導入する。これは20世紀になって初めての新し散在単純群発見であった1968 グラウバーマンがZJ定理英語版)を証明する1968 ヒグマン(英語版)とシムス英語版)がヒグマン・シムス群(英語版)を導入する1968 コンウェイコンウェイ群(英語版)を導入する1969 ウォルター定理英語版)により、可換シロー2部分群をもつ群が分類される1969 散在鈴木群(英語版)・ヤンコJ2英語版)・同J3(英語版)・マクラハン群(英語版)・ヘルド群(英語版)が導入された。 1969 ゴーレンシュタインがトンプソンアイディアに基づき信号関手英語版)を導入する1970 MacWilliams が、ランク3の正規可換部分群をもつ2群は多くとも4つの sectional 2ランクを持つことを示した。(後者条件を満たすシロー部分群をもつ単純群は、後にゴーレンシュタインと原田耕一郎により分類される1970 ヘルムート・ベンダー(ドイツ語版)が一般化フィッティング部分群英語版)を導入する1970 アルペリン・ブラウアー・ゴーレンシュタインの定理英語版)により、準2面体や wreathed なシロー2部分群をもつ群が分類される。これにより、最大でもランク2の単純群分類完成する。 1971 フィッシャー英語版)がフィッシャー群(英語版)を導入する。 1971 トンプソン2次対 ?(英語版)を導入する。 1971 ベンダー強く埋め込まれ部分群英語版)をもつ群を分類する1972 ゴーレンシュタインが有限単純群分類するための16ステッププログラム提案する最終的に得られ分類も、このアウトラインにとてもよく沿っている。 1972 ライアン英語版)がライアン群(英語版)を導入する1973 ラドヴァリス(英語版)がラドヴァリス群(英語版)を導入する1973 フィッシャーがベビーモンスター群(英語版)を発見する未出版)。これはフィッシャーグライス英語版)がモンスター群発見するために用いたのである。またモンスター群は、トンプソントンプソン散在群(英語版)へと、そしてノートン英語版)を原田ノートン群(英語版)へと(ただしこれは原田により異な手法で既に発見されていた)導いた1974 トンプソンがN群(英語版)(可解局所部分群をもつ群)を分類する1974 ゴーレンシュタイン・原田定理英語版)により、sectional 2-rank at most 4 の単純群分類された。その結果、残る有限単純群成分型か指標2型の群へと分類される1974 ティッツが、最低でもランク3のBN対をもつ群がリー型の群であることを示す。 1974 アシュバッハーが proper 2-generated core をもつ群を分類した1975 ゴーレンシュタインとウォルターが L-balance theorem証明する。 1976 グラウバーマンが可解信号関手定理証明する。 1976 アシュバッハーが component theorem証明する。これは大ざっぱに言うと、幾つかの条件を満たす奇数型の群が標準形において成分を持つと言うこと示している。標準形成分をもつ群は、多く著者による論文巨大なコレクションにおいて分類成されている。 1976 オナン英語版)がオナン群(英語版)を導入する。 1976 ヤンコヤンコJ4英語版)を導入する。これが最後に発見され散在単純群である。 1977 アシュバッハーが奇数標数をもつリー型の群を、彼の古典対合定理英語版)を基に特徴付ける単純群の「ほとんど」を扱うこの定理により、分類終わり間近に迫ってきたと広く感じられるようになった1978 Timmesfeldが O2 extra-special 定理証明した。このことで、GF(2) 型の群(英語版)の分類が、幾つかの小さな問題へと分割された。 1978 アシュバッハーが薄い群(英語版)、すなわち偶数標数の体上のリー型のランク1の群を分類した1981 ボンビエリが消去定理英語版)を用いて群の特徴付けにおけるトンプソン仕事完成させた。これは分類における最も困難なステップ一つであった1982 Patrick P. McBrideすべての有限群について信号関手定理証明した1982 グライス手作業によりモンスター群構成した1983 ギルマン・グライスの定理英語版)により、標数2型かつ標準成分をもつ少なくともランク4の群が、3分法定理(英語版)の3つのケースのどれか一つ分類される1983 アシュバッハーが uniqueness case仮説満足する有限群存在しないことを証明したuniqueness case とは、標数2型の群についての3分法定理が与え3つのケース内の1つである、 1983 ゴーレンシュタインとライアンが、標数2型かつ少なくともランク4の群について3分法定理を証明する一方アシュバッハーはランク3の群について証明した。このことでこれらの群は、3つのケース分割された:すなわち、uniqueness caseGF(2) 型の群・標準成分をもつ群である。 1983 ゴーレンシュタインが、分類の証明完了したアナウンスした。しかし準薄(英語版ケースの証明が不完全であったため、これは尚早であった1994 ゴーレンシュタイン、ライアンソロモン英語版)が、改訂され分類出版開始した2004 アシュバッハーとスミスドイツ語版)が準薄群(すなわち偶数標数の体上の多くともランク2のリー型の群)について彼らの仕事出版し、この時点知られている分類最後ギャップ埋められた。 2008 原田ソロモンマシュー群 M22英語版) をカバーする標準成分をもつ群についての分類小さなギャップ埋めた。これは M22 のシューア乗数英語版)についての計算において、誤って証明欠落生じていたためである。 2012 ジョルジュ・ゴンティエ(英語版)とその共同研究者達が、証明支援言語Coq用いたファイト・トンプソンの定理機械的チェック成功アナウンスした。

※この「証明のタイムライン」の解説は、「有限単純群の分類」の解説の一部です。
「証明のタイムライン」を含む「有限単純群の分類」の記事については、「有限単純群の分類」の概要を参照ください。

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