親米独裁から反米左派独裁へとは? わかりやすく解説

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親米独裁から反米左派独裁へ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 00:45 UTC 版)

サンディニスタ革命」の記事における「親米独裁から反米左派独裁へ」の解説

この運動キューバ革命影響受けており、1961年にカルロス・フォンセカ(1976年暗殺)の指導のもとに、独裁的支配続けてきたソモサ家体制反対して起こったホンジュラス国境地帯ジャングル山岳地でのゲリラ活動主としていた。アメリカ支援受けたソモサ政権による弾圧受けたが、次第一般市民中間層にも反ソモサ支持広がり1979年6月9日蜂起親米派追い出し臨時政府樹立された。革命政権民族再建政府称した5人の最高評議会中心に土地改革識字運動などを推進しソモサ家の不正蓄財による財産没収した。しかし、左傾化する政府による急進的な革命には中間層反発し1980年には中道派離脱した1984年大統領選挙FSLN指導者で「革命英雄」とされた国家再建委員会議長ダニエル=オルテガ大統領選出された。オルテガ率い政党化したサンディニスタ民族解放戦線」は同国初の民主的な選挙とされる1990年大統領選選挙敗れた。 再執権2007年変貌 その後2007年与党復帰したサンディニスタ民族解放戦線」は変貌し独裁色を強めた社会主義国ベネズエラからの石油介した巨額援助支えであり、年平均5億ドルオルテガ政権はこれを元に経済立て直し2009年に44.7%だった貧困率2017年には41.2%へと改善させた。しかし、左派政権腐敗急激に進んだオルテガ大統領党内反対派排除しメディア買収して政府支配下置いた。さらに最高裁判事や最高選挙管理委員会自身と近い人物を置き、大統領連続再選禁じた憲法改正して「無限再選」を可能とした。2014年石油価格下落する産油国ベネズエラからの支援激減ニカラグア社会保障費赤字積み重なった同年憲法再選禁止規定撤廃しており、独裁的な政治手法に対して批判強まったが、2017年には夫人副大統領据えた2018年4月18日ニカラグア政府は、年金減額保険料値上げといった社会保障制度改革決定した。すると、まず、学生らが反発SNSデモ呼び掛けると、政府に不満を持つ人々の間で抗議大波広まった反政府デモ対す政府の対応警官隊のほか、退役軍人サンディニスタ民族解放戦線青年部らによる狙撃隊組織し自動小銃武装した首都などが数カ月間、市街戦舞台になった自動小銃武装する政府側に対し市民バリケード築き鉄パイプの手製「迫撃砲」や投石応戦した5月30日一連の衝突で子どもを失った母親たちが「平和的なデモ」を呼びかけると、首都マナグア中心部40年前ゲリラ兵士を迎えた市民の数を大きく上回る50万人上の市民埋め尽くしたのに政府側から銃撃なされた以降政権野党指導者批判的な報道をした記者拘束して拷問するなどでの暴力的な独裁続けている。2021年には3つの野党から政党資格剥奪し、7人の野党大統領候補を含む30人上の反体制派有力者逮捕メディア弾圧もして、国際的に非難される再選をしている。かつて1979年革命ソモサ独裁政権倒したサンディニスタ民族解放戦線指導者自身権力を握ると独裁者化したこのような親米独裁政府勢力政権を握ると左派独裁政権化するというのは、ラテンアメリカではよく見られる現象である。2019年時点国民42%が暮らす農村民の55.9%が貧困状態にあり、子どもの53%が初等教育終了できていないために、「革命成功しなかった」と評価されている。それでも反米左派政権であるためにロシアイランベネズエラキューバボリビアオルテガ政権へ支持表明している。

※この「親米独裁から反米左派独裁へ」の解説は、「サンディニスタ革命」の解説の一部です。
「親米独裁から反米左派独裁へ」を含む「サンディニスタ革命」の記事については、「サンディニスタ革命」の概要を参照ください。

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