華園の客たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 05:55 UTC 版)
如月カイト(きさらぎ カイト) 癒し系アイドル歌手を務める16歳の美少年。ハードな仕事のストレスと、自身の稼いだ金による両親(特に母親)の豪遊を知ってしまったこと、仕事を辞めようと思っても既にトップアイドルと化してしまった自分を芸能界・産業界が手放さなくなってしまったことなどから来る二律背反より不眠症となり、舞台や収録以外ではわがままな言動を取るようになった。華園でまると出会ってからは彼女の傍では熟睡できるようになり、未成年ながら華園によく来る常連となった。 「オレのモノになれ!!」とまるに迫るが、その意味は単に「傍で膝枕して、自分専用の枕代わりになってほしい」との意味。まるに会ってからは、彼女の言うことはかなり素直に聞くようになった。まるとは膝枕以上の関係に進展したいと願っているものの、色恋沙汰には奥手の為なかなか踏み出せない。 華園に来るたびにまるを巡って幹、大木と不毛な戦いを繰り広げている。眠っていても攻撃されたら無意識に反撃する、「出番(本番)です!」の呼び声に即座に反応して跳ね起きアイドルの顔に戻る、などの本能を持つ。 多忙でまるに会えない日が続くと禁断症状に陥り、「(好きな女の子のタイプは)外見年齢6歳児くらいがいい」と誤解を招くようなセリフまで口にする。 しかし体が成長して少年アイドルからは脱却を迫られる時期に入り、人気も低迷してきてスランプに陥ってしまうが、克服して以後は俳優としての活動に転換した。 現在はまるともかなり接近した交際を送るが、幹や大木らはカイトとの個人的な交際は知らないらしい。 芸能界の友人に、同じ芳原の作品『さくらんぼ。』登場人物のアイドル歌手・レイがいる。 サイトウ カイトのマネージャーを務める男性。カイトのわがままに振り回されたり、八つ当たりを受けたりしているが、逆らいもせずカイトのことを本気で心配し、カイトが不調の時はまるに相談を持ち掛けるなど、影が薄いながらかなりできた人物。 坂井(さかい) 華園でマリアを気に入り、毎回マリアを指名していた男だが、彼女への病的なまでの想いが高じて、華園の外や自宅にまで追い掛け回すストーカーとなった。 危険を感じた桔梗らの判断で華園には出入り禁止とされたが、その後も変装して華園に入りなおもマリアに付き纏い、「自分のいうことを聞かないと化粧を落とした素顔の写真を公開する」との脅迫までしてマリアを独占したがったが、最後は幹とマリアによって退治され警察に突き出された。 本作で最初の悪役となったキャラクター。 桐生(きりゅう) 6巻より登場する新進気鋭の青年社長。大手流通会社を指揮する、仕事にもプライベートにも、いかなる事にもそつが無い完璧な男。取引先や部下への配慮も忘れない。また、どんな女性も一瞬でタイプを見抜き対処することができる。 華園のあらゆるキャストが彼につけて欲しいと求める中で、唯一、めぐだけが彼を見た途端に硬直し距離を置こうとした。実は実家凋落前のめぐにとっては元婚約者であった人物。そして本作キャラクター人の中で、ただ一人、めぐを手玉に取ることのできる人物であり、めぐにとって最大の天敵。小学校の頃に互いの両親によってパーティーで引き合わされ、その際のめぐのサーチアイは(めぐ自身にとっての)キケンジンブツ(危険人物)と判断している。 幼少期より「デキる少年」であったことから、あらゆる人物が尊敬の目を自身に向けて距離を置く中、自身は逆に冷ややかな思いで周囲のそうした反応を見つめていた。優秀ゆえの孤独の諦観の中で自身の本質を見抜き尊敬ではなく警戒(ある意味では恐怖)の視線を向けためぐに(めぐにとっては不幸にも)興味を抱き、様々な方向性から(幼少期には乗馬やイタズラで。受験時には家庭教師で)彼女に関わって自らの優位をアピールしていた。また「たやすく手に入らない女性」にしか興味はないと語り、故にめぐはそのタイプに完全に合致している。 今井(いまい) 桐生の部下。桐生とは正反対の「デキない」平社員。桐生とは社長とヒラの間柄のはずなのだが2人で呑みに行くことが多く、また、桐生自身も、この部下の不始末の処理に奔走することも多い。
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