空港警備上の対応についてとは? わかりやすく解説

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空港警備上の対応について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 21:56 UTC 版)

全日空61便ハイジャック事件」の記事における「空港警備上の対応について」の解説

この事件を受け、運輸省航空局は、犯人指摘した羽田空港第1旅客ターミナル)の「警備保安上の問題点」について急遽臨時予算投じて対応するとともに警備強化し全国空港でも同様の保安上の問題点がないかどうかについての調査対策行った羽田空港における到着ロビー改修工事逆流防止工事)は、事件2か月後の9月29日完了した。おもな対策としては、保安検査場の金属探知機感度引き上げや、盲点となった1階到着ロビー受託手荷物返却場)入場後の2階ゲートラウンジ(出発口)への後戻りできないよう、自動改札機似た逆流防止ゲート(「進入禁止」の標識があり、逆戻りする警報音が鳴る)の設置とその付近監視する警備員配置がある。これにより、「61便の搭乗手続セキュリティチェック経て入場したゲートラウンジから到着ロビー受託手荷物返却場へ向かい伊丹からの乗り継ぎ到着便受託手荷物入れた凶器取り出してゲートラウンジへ逆戻りすることでセキュリティチェック免れて搭乗する」という犯人実践した手段をとることは不可となったまた、それまで機長裁量認められてきたコックピットへの一般乗客見学立ち入り禁止し当時18空港しか設置されていなかった受託手荷物検査時のX線透視検査装置を、対テロ対策促進合わせ全国ローカル空港定期運航路線のある離島飛行場への追加導入進めたことなどが挙げられる当事者となったANAは現在、搭乗する際のチェックイン2次元バーコードでの読み取りとしている。このチェックインでは入場の際のセキュリティチェック使用した2次元バーコードと必ず同じものを使用しなければならない。もし、異な2次元バーコード使用した場合チェックイン機で警報音が鳴り入場時セキュリティチェック受けていないものとみなされ搭乗することができないANAもセキュリティチェックインで使用した2次元バーコード紛失誤用を防ぐため、マイレージカード(含むANAカード)や携帯電話・スマートフォン2次元バーコード用いてセキュリティ通過チェックインも可とし、カウンターでも利用客からの申請なければ特に2次元バーコード発行しないこととしている。 2004年平成16年)に供用開始した羽田空港第2旅客ターミナル本事件当事者であるANA利用)では、出発ゲート地上2階=到着ゲートのM2相当)と到着ゲート地上1.5部分)、ランプバス出発待合室および手荷物返却場・到着ロビー地上1階)の3層構造とし、ボーディングブリッジ用い搭乗口では各ゲート階へ通じ緩やかなスロープ型の通路2本がくの字型に設置され通路前にある扉の開閉により流入コントロールしている(第1旅客ターミナル地方空港見られる従来搭乗口に出る形式ではない)。2010年平成22年竣工新国際線ターミナル(現・第3旅客ターミナル)でも同様の構造がとられている。また、後に福岡空港でも国内線ターミナル大幅な改修が行われた際にも第2旅客ターミナルビル見られる搭乗者降機者の動線を完全分離する形を取っている。 ただし、前述のとおり、犯人犯行前同年6月中旬保安構造について改善自身警備員として雇用求め投書送付したことについて、運輸省当時)側は民間航空会社との会議結果以後対応せずに旅客ターミナル管理主体ある日空港ビルデングや航空会社など民間側へ丸投げし、受任した民間側もコスト理由対応しかねていた(放置した事実が、読売新聞東京本社社会部2002年平成14年)に情報公開請求して開示され資料判明し5月12日朝刊スクープされた。事件未然防げ可能性があるとして、各社の対応のずさんさ改め露呈した

※この「空港警備上の対応について」の解説は、「全日空61便ハイジャック事件」の解説の一部です。
「空港警備上の対応について」を含む「全日空61便ハイジャック事件」の記事については、「全日空61便ハイジャック事件」の概要を参照ください。

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