県立公文書館の開館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 03:55 UTC 版)
「滋賀県立公文書館」の記事における「県立公文書館の開館」の解説
2011年(平成23年)4月、公文書等の管理に関する法律(公文書管理法)が施行されると、滋賀県でも時代に則した公文書の管理および公文書館機能の整備を図るため、2015年7月に「公文書管理に関する有識者懇話会」が設置される。同懇話会は、佐伯彰洋(同志社大学法学部長)が座長を務め、翌年5月まで計5回開催された。県は同懇話会での議論を踏まえ、2016年9月に「未来に引き継ぐ新たな公文書管理を目指して(方針案)」を策定。歴史的文書の利用請求権の創設や、公文書の統一的な管理ルールの確立、歴史的文書の利便性の向上と情報提供の充実など、新たな公文書管理ルールの整備に向けて取り組む考えを示した。 その後、庁内で議論を重ねた県は、2018年5月に「滋賀県公文書等の管理に関する条例」の制定等について常任委員会に報告。11月には「滋賀県公文書等の管理に関する条例要綱案」を公表して、県民政策コメント(パブリックコメント)を募った(18名・1市の意見・情報が寄せられる)。2019年3月15日、同条例および関連条例が県議会で可決成立(同月22日公布)。2020年4月に施行され、県立公文書館が県政史料室を改組して開設された。 県立公文書館の歩み年月事項1988 9 公文書センターの竣工 1989 4 滋賀県公文書の公開等に関する条例を施行 2006 11 滋賀県公文書保存活用検討懇話会が提言を知事に提出 2007 4 「滋賀県歴史的文書の閲覧等に関する要綱」等を策定 2008 6 県政史料室の開室 2010 12 歴史的文書解読講座の開始(職員対象) 2011 1 県内公文書館担当者意見交換会(翌年に県内歴史的公文書等担当者会議と改称)を開始 — 全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(全史料協)に加入 2013 3 「滋賀県行政文書」9,068冊が県有形文化財に指定 9 『公文書でたどる近代滋賀のあゆみ』(サンライズ出版)を刊行 2014 10 ホームページに簿冊目録・件名目録を掲載 2015 6 進駐軍関係(渉外)の行政文書154冊を歴史的文書に追加 2016 7 行政資料614点、行政文書14冊を歴史的文書に追加 11 情報紙『滋賀のアーカイブズ』を創刊 2018 1 明治150年特別展「湖国から見た明治維新」を開催( - 19年1月) 3 展示ケースを2台増設 2019 1 ツイッターアカウントを開設 3 滋賀県公文書等の管理に関する条例を公布 2020 4 県立公文書館の開館
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