現在でも現場で使用されている電略の例とは? わかりやすく解説

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現在でも現場で使用されている電略の例

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 03:22 UTC 版)

電報略号 (鉄道)」の記事における「現在でも現場で使用されている電略の例」の解説

ウヤ「運転休み」の略。運休のこと。運転指令所信号所との連絡などにおいて口頭伝達する際は「運転休止」などと言い使用することは少ないが、仲間内では「ウヤになった」などと表現する似た用語にウキ(運転禁止)があるが、こちらは滅多に使われない。 なお、近畿日本鉄道では「ウヤ」は宇治山田駅を指すため、運休近鉄では「運転取り消し」という)は取り消しの略として「トケ」と称する。 ヌキスジヌキ(スジ電略ではないがダイヤグラム転じて運行計画などのこと)とも言い当該列車運行順序枠組みから外す(抜く)こと。鉄道事故などで特定の列車抑止され一つの駅留め置かれ)、運行再開見込み立たない場合に、現在運行している列車の運行順序枠組みから一時的に外しておくことである。信号所などに口頭伝達する際には「遅れて順序後(あと)」などと表現し仲間内での連絡列車運行状況表へ記録する場合などには「ヌキ」が使われる。 よく使われる例としては、北陸地方での大雪影響札幌貨物ターミナル駅から福岡貨物ターミナル駅へ向かう貨物列車阻まれ途中駅立往生してしまったような場合に、影響がなく平常運行している山陽本線運行順序から当該列車一時的に除外しておくといったことが挙げられる。この例の場合立往生した列車のいる路線では、その貨物列車だけでなく他の全列車同じように運転抑止されている(指令所命令停車させている)のであればヌキ」にする必要は無いが、貨物駅の中で立往生しただけで旅客列車運行しているような場合は「ヌキ」となる。 テン運転の略。他の用語組み合わせて使われることもある。用例は以下参照また、近畿日本鉄道では「テン」は天理駅を指すため、運と転、それぞれの頭文字取ってウテ」と称する。 カツテン復活運転の略で、一度ウヤになった列車運行順序復活すること。よく使われる例としては、列車運行予定運休伝達されていた列車都合により運転されることになった場合などに、列車運行状況表にカツテンを書き入れウヤ文字取消線入れるなどが挙げられる車両故障などで運転が打ち切られ列車現場で処置経た後、回送せずに営業運転しながら本来の終着地に向かう場合などにもカツテンが書き込まれる。 テンバアイ「テン場合」と漢字混じり使用し運転する場合という条件を表す。予定臨などが運転される日に、待避などの関連定期運転されている列車時刻変更になる場合などがこれに当たる。他には、「初電快速米原行は京都まで先着。ただしムーンライト九州テン場合を除く」などのように単純な略語として使われることもある。 セイリ運転間隔整理のこと。大都市圏のように非常に多く列車が走る路線では、一旦ダイヤ乱れ始めると、個々列車について時刻変更することは困難となる。そこで、「この列車からこの列車までは定刻から一律+3分で運行します」という意味で「3分セイリ」などと表現することがあるタンキ単機」=「単行機関車列車」、つまり機関車が何も牽引せずに単独運行されること。貨物列車場合運搬する貨物ない場合でも、カラ貨車連結して運転されることが多いが、貨物駅間の回送列車工事資材配給列車においては単独運転される場合がある。「単転(たんころ)」などと呼ぶ人もいる。なお、機関車単独運行することをあえて特別視する理由は、過去連結作業不手際などから走行中に連結器外れて機関車暴走したり、取り残され貨車後続列車追突したりする事故があったことから、駅や信号所そのような事態ではないことを確認できるようにするためである。 レチ車掌のこと。現在のような日付入りスタンプ登場するまでは、車内発行され切符に「列車番号+『レチ』」のサイン記入されていたため、電略の中では乗客目に触れる機会の多い語であった。現在でも車内改札において青春18きっぷ21年1月20日 390Mレチ のように「日付列車番号+『レチ』」と記入する車掌もいる。派生語としては車掌区を表す「レク」がある。 内部では子分類として以下の3つ存在したが、現在は使用されていない。 レチチ旅客列車車掌長のこと。レチチョウまたはチーフの略。 カレチ専務車掌のこと。リョカクセンムレチの略。 ニレチ荷扱い車掌のこと。ニアツカイレチの略。 カモレもっぱら仲間内使用される貨物列車」の略。国鉄貨物列車を表す電略は「カレ」である。 ハモ本来は橋本駅神奈川県 (JR) ・和歌山県 (JR) 両方)や八戸貨物駅などの電略だが、しばしば「払い戻し」の意で用いられるちなみに国鉄払い戻しを表す電略は「ハラモ」である。 ヨロ「よろしく」の略。 レラ連絡」の略。 トケ本来は土気駅電略だが「取り消し」の略として使われるまた、上記通り近畿日本鉄道ではこちらを「運転取り消し」の電略として使用する

※この「現在でも現場で使用されている電略の例」の解説は、「電報略号 (鉄道)」の解説の一部です。
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