配給列車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/26 03:45 UTC 版)
鉄道事業者内部で必要とされる物品を部内各所に配給するために運転される列車である。
※この「配給列車」の解説は、「列車」の解説の一部です。
「配給列車」を含む「列車」の記事については、「列車」の概要を参照ください。
配給列車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 06:55 UTC 版)
配給列車(はいきゅうれっしゃ)とは、鉄道会社内の社用品を運搬するための列車を指す。基本的に列車番号の頭に「配」の文字が付く。営業は行わないので事業用列車に分類される。社用品の解釈は広く、小さいものでは乗車券類や文書類から、大きいものでは新製された電車(特に自社管内で完結する総合車両製作所新津事業所からのJR東日本向け新製車)や所属車両基地から離れた地域で営業運転をする蒸気機関車、車両改造のための疎開など、車両自体も含まれる。最も一般的であったのは工場から車両基地へ部品などを運ぶ列車で、その車両は配給車と呼ばれた。21世紀初頭の現在、それらはトラック輸送に移行または営業列車への積込輸送になり、本来の運用の場はない。 対象が社用品であるため、配給列車は社内での運行が原則となるが、新製車両など、他社にまたがって輸送される場合は「社用品」の扱いにはならず、一般的にはJR貨物に委託される。この場合は甲種鉄道車両輸送と呼ばれる貨物列車の一種となる。甲種輸送列車の場合は、団体臨時列車にも見られるような、頭に「甲」と付く輸送番号が与えられる。(列車番号は通常の臨時貨物列車と同様のものが与えられる。) 配給列車の特殊な例では、乗り入れ先の千代田線で導入が予定されているホームドア対応工事を行うため、小田急電鉄の4000形電車がJR東日本の松戸車両センターへ自力回送された後、大宮総合車両センターへJR東日本の電気機関車牽引による配給列車扱いの形で回送された例がある。 また、JR貨物では配給列車と称した貨車の試運転列車が存在する。これは、交番検査明けの貨車などが連結され、基本的に貨物駅と貨物駅の間を1往復する。首都圏ではJR貨物川崎車両所(神奈川臨海鉄道塩浜派出委託)で交番検査が実施された貨車の試運転列車として東京貨物ターミナル駅と熊谷貨物ターミナル駅を東海道貨物支線 - 南武支線 - 武蔵野線 - 高崎線経由で往復運転する配8795列車と配8794列車などがそれにあたる。
※この「配給列車」の解説は、「特殊列車」の解説の一部です。
「配給列車」を含む「特殊列車」の記事については、「特殊列車」の概要を参照ください。
- 配給列車のページへのリンク