父ゆれ同盟
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 21:14 UTC 版)
「クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」の記事における「父ゆれ同盟」の解説
家庭での立場が弱くなってしまった日本の父親達の復権を目論む組織。ドデカシティの地下工場を基地に備える。手始めにひろしを捕らえロボットを生み出し、みさえたちに受け入れてもらうべく墜落事故をわざと起こして危険な目に遭わせるなど手段を選ばない。デモ活動の際は胸部を左右に突き出すような動きをする。シンボルマークは怒りマーク。ガンコロボひろしによって扇動された父親達は、公園や女性専用車両の乗っ取り、レディースデーを親父デーに改称、晩酌のビールや小遣い値上げの要求などで活動を繰り広げる。リーダーのロボひろしがしんのすけの不意打ちで機能停止した後は、鉄拳寺(漫画版では薄田)の扇動の元、市庁舎を占拠した。 名前は「父よ、勇気(ゆうき)で立ち上がれ」の略。 黒岩 仁太郎(くろいわ じんたろう) 下春日部警察署の署長。ちょっぴりキザなイケメンで、上げ底の靴を履いている。また、自分が大好きなナルシストでいつも鏡の前でのチェックを欠かせない。香水が趣味であり、段々原にマイカーのオープンカーを壊されてしまう。 実は彼が今回の事件の真の黒幕であり、鉄拳寺を影で遠隔操縦していた。また自身も妻と娘の家庭を持つ父親だが、家では自分の誕生日そっちのけで先に食事を済まされたり、自分の衣類と一緒に洗濯したことを非難され、更には自分の出世にさえも冷淡な態度をとられるなど冷遇かつ邪険に扱われており、これが「父ゆれ同盟」結成とロボひろしを巡る事件の引き金となった。 物語の終盤で正体を現し、一連の騒動の真相を知った野原一家と段々原の身柄を拘束した後、口封じの為に巨大五木ロボットで5人を始末しようとするも、しんのすけとロボひろしに返り討ちにされ、段々原によって逮捕された。この時、段々原に自らの罪状を訊ね、彼女に一番の罪は「人の心を玩具の様に弄んだこと」と評された。 エンディングでは、頑馬とともに刑務所で五木ひろしのモノマネを披露している。 漫画版では鉄拳寺の内部に入り込んで操作しており、終盤ではこれまでの行いを後悔した妻子が面会に赴き、一家揃って涙しながら刑務所内のガラス越しでの再会を果たし、和解できたことが伺えるシーンが描かれている。野原一家を初めとした家族が事件を通じて幸せを取り戻したのに対し、黒岩一家は哀しげに描かれるなど、対照的なシーンとなっている。 鉄拳寺 堂勝(てっけんじ どうかつ) 父ゆれ同盟の総裁。 父親の威厳が失われた現代の状況を憂いて組織を結成した。ひし形の輪郭と金歯が特徴で、みさえから「金ピカジジイ」などと呼ばれる。 その正体は人間型のロボットで、黒岩が遠隔操縦していた。口の中には建物を破壊するほどのレーザービームの装置がある。 漫画版では身に纏うスーツのような造型で黒岩が中に入っていた。 頑馬 博士(がんま はかせ) ひろしをロボットに改造した父ゆれ同盟の天才科学者。ロボット工学の世界的権威だが、何らかの理由で学界を追放されてしまったらしい。父ゆれ同盟が世界を支配することで自分のロボットが世間に認められれば、自分を追放した学会の鼻を明かせると考えている。左目が髪で隠れている。いつも狂ったように笑っているが気が弱く、声も小さい。最後は黒岩とともに逮捕された。エピローグでは黒岩と共に刑務所で五木ひろしのモノマネを披露。漫画版ではエピローグには登場せず。 苗字の由来は、γ(ガンマ)から。 小女鹿 蘭々(おめが らんらん) 父ゆれ同盟の紅一点であらゆる人物に成りすまし、スパイ活動を行う。ひろしをエステティックサロンに誘った。口元にホクロがあり、ものすごい巨乳で美人。右手の爪が非常に長く、武器にしている。量産されたロボットたちを売りさばくことで大金持ちになることを目的にしている。 みさえ達に襲いかかったとき、耳につけているエメラルドグリーンの宝石付きのピアスを見たひまわりに邪魔され、その時の声があまりに色っぽかったため、嫉妬した段々原に「セクシーだから」という理由で手錠をかけられた が、エンディングでは上手く逃げ出したのか、香港のような場所で一人船に佇む様子が描写されている。なお、巨大ロボ対決には、みさえや段々原同様に辛辣なコメントをしている。 苗字の由来は、Ω(オメガ)から。
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