こんざつ‐りつ【混雑率】
混雑率
鉄道の混雑率は、輸送人員÷輸送力で算出されます。混雑緩和は、民鉄のサービス向上の大きな目標ですが、この目標数値として最混雑区間におけるラッシュピーク1時間の混雑率が使われ、国土交通省は長期目標を新聞が楽に読める程度に緩和したいとしています。
このため、大手民鉄各社では、毎年度ごとに莫大な設備投資を行い、線路の増設、車両の増強、連結車両の増加、運転間隔の短縮、大型化、駅ホームの延長、変電所の増設などが実現されてきました。混雑度の目安は次の通りです。
[100%]=定員乗車。座席につくか、吊り革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる。
[150%]=肩が触れ合う程度で、新聞は楽に読める。
[180%]=体が触れ合うが、新聞は読める。
[200%]=体が触れ合い、相当な圧迫感がある。しかし、週刊誌なら何とか読める。
[250%]=電車が揺れるたびに、体が斜めになって身動きできない。手も動かせない
混雑率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 10:23 UTC 版)
「東京都交通局日暮里・舎人ライナー」の記事における「混雑率」の解説
2009年11月25日の平日の朝ラッシュ時では、始発駅の見沼代親水公園駅では座席が埋まる程度である。しかし、江北駅を発車した辺りで定員乗車を超え、吊り革が埋まる。扇大橋駅を発車すると、以降は各駅ごとの乗車人員が少なくなり、都電荒川線との乗換駅である熊野前駅では降車人員も見られる。西日暮里駅では全乗客のうち4割程度が降車し、日暮里駅に到着する。 2020年度の朝ラッシュ時の最混雑区間は赤土小学校前駅 → 西日暮里駅間であり、ピーク時(7:20 - 8:20)の混雑率は140%である。 2014年度以降は混雑率が180%を超える状況が続き、全国の鉄道路線の中でも最高レベルとなっており、輸送力増強が急務となっているが、現行の信号保安装置及び閉そく割では、2020年3月改正の3分14秒ヘッドが限界となっている。2020年度は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の影響を受け前年度より50ポイント近く下落したが、他の路線も軒並み下落したことにより全国ワースト1位の混雑率となった(次点は信越本線新津駅 → 新潟駅間の135%)。沿線の足立区では混雑緩和策として、従前からの並行路線である都営バス里48系統への利用分散を呼び掛けている。 2017年より東京都交通局公式サイトに公開された「混雑の見える化」では、西日暮里駅を7:40 - 8:10に到着する列車が最も混雑する。 開業時から運行していた車両300形は、当初は車両中央部をロングシートとする予定であったが、混雑時に重量超過の恐れがあるためにクロスシートを採用した。しかし、車両扉付近に乗客が集中して詰め込みが効かなかったため、2009年度から増備された編成は車両中央部の一部箇所がロングシートになった。300形は開業当初の12編成から16編成まで増備し、既存の編成も2011年度までに車両中央部の一部箇所がロングシートに変更された。2015年度以降に導入された330形と320形は、車両を軽量化して車両中央部がロングシートとなり、定員が増加し混雑時の詰め込みが効くようになった。2019年度末に増備された330形2本は、全車両にフリースペースを設け車内空間を拡大している。 さらに2022年度より、座席を全てロングシート化して定員を増やした車両に順次更新する計画がある。 300形(クロスシート)の車内(2008年3月31日) 330形の車内(2015年10月10日)
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