混雑率表記における前提
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 00:45 UTC 版)
現在、都市交通年報や鉄道事業者で公表される各路線の混雑率は最混雑1時間ないし終日のデータである。したがって公表値は対象時間の全列車の平均値であり、個別の列車、あるいは個別の車両の混雑率を表すものではない(簡単な計算例として、混雑率が200%で各車両の定員が等しい4両編成の列車が存在し、1両目が250%、2両目が200%、3両目が150%、4両目が100%の場合、その平均混雑率は175%となり、両端の2両では平均値に比較し著しい乖離が発生する)。駅での旅客流動の研究では、乗降に便利な位置の車両が混雑しやすいことが知られている。 2000年代に入るまで、こうした車両別の混雑データを事業者が定期的に公表することはなかった。しかし2000年代後半から小田急電鉄や東急電鉄など、混雑が激しい路線を有する一部の鉄道会社では、紙媒体で車両別の混雑具合を公表するケースも現れた。 スマートフォンが普及した2014年には、東日本旅客鉄道が「JR東日本アプリ」をリリースして山手線の車両別混雑状況がリアルタイムで確認できるようになった。
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