浅虫線
浅虫線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/01 03:21 UTC 版)
路線概要 2007年4月1日まで青森県青森市青森駅と同市浅虫温泉駅を結んでいた、十和田北線の支線扱いの路線。一時期は浅虫水族館発着や浅虫温泉駅発青森空港行、県立中央病院前発着便も運行した。 十和田北線の支線として、東北本線が停車しない集落からの鉄道連絡を行うために路線が開設された。正式には堤橋~浅虫温泉駅間が浅虫線で、青森駅~堤橋間は十和田北線となっている。その後、青森市営バスが並行する形で路線を開設し、競合となった。青森市営バスが酸ヶ湯までの路線開設を申請した際に、開設条件として青森市営バスの一部時間帯の便を国鉄バスに譲ることで合意した。 青森市営バスは公共交通機関という役目から福祉乗車証を交付したため、次第に高齢者の利用者が減っていった。さらにはバスカードが導入され、更なる乗客離れが進んだ。そのため青森支店管内では通学用金券式回数券を廃止した上で、普通金券式回数券を本来の11枚綴りから13枚綴りにしたほか、浅虫水族館への乗り入れや青森空港線直通便なども運行したが、利用者は伸びなかった。 2000年頃までは1時間に1本程度の本数が確保されていたが、それ以降は青森市営バスと時間が重複する便の廃止や、一部便の県立中央病院前~浅虫温泉駅間を廃止するなどの合理化を行ったものの、それでも乗客は減り続けた。青森市営バス東部営業所が東造道から野内に移転し、それまでJRバスを利用していた八重田・原別地区の乗客が青森市営バスを利用できるようになった影響が考えられる。2006年4月ダイヤ改正では7往復(休日4往復)にまで減便された。その後も乗車率の減少に歯止めがかからなかったことから、2007年3月31日をもってJRバスによる運行が終了し、翌4月1日に廃止された。これにより同区間からJRバスは撤退し、市営バスに一本化された(現在運行されている青森市営バスの浅虫線は青森市営バス東部営業所を参照)。 運行経路 青森駅(青森駅前1番のりば) - 市役所前 - 堤橋 - 県立中央病院前 - 野内駅 - 浅虫温泉駅 歴史 1930年(昭和5年) - 天内勝四郎により運行が開始される。後に、木村貴三郎に譲渡。 1936年(昭和11年)11月20日 - 木村貴三郎から権利を買収し、省営自動車浅虫線堤橋・浅虫間開業。 【新設停車場】商業学校前、種鶏場前、原別、野内橋、北野内、野内駅前、津軽浦島、観音寺通、久栗坂、津軽高野山 1944年(昭和19年)4月1日 - 戦時特令により運行休止。 1945年(昭和20年)11月20日 - 運行再開。 1956年(昭和31年)11月10日 - 浅虫水族館まで延長される(ただし、この当時の水族館は、東北大学臨海実験所附属水族館)。 1961年(昭和36年)7月10日 - ワンマンカー運行開始。 1972年(昭和47年)10月24日 - 浅虫駅~浅虫水族館間廃止される。 1982年(昭和57年)3月25日 - 県病前経由となる。 1983年(昭和58年)7月24日 - 再度、浅虫水族館まで延長される。 1994年(平成6年)12月1日 - 再度、浅虫温泉駅~浅虫水族館間を廃止する。 2001年(平成13年)4月1日 - 県立中央病院発着便が設定される。 2004年(平成16年)4月1日 - 県立中央病院発着便が廃止、大幅な減便が行われる。 2007年(平成19年)3月31日 - 同日をもって運行終了。 2007年(平成19年)4月1日 - JRバス浅虫線、廃止。
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浅虫線
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「青森市営バス東部営業所」の記事における「浅虫線」の解説
西部営業所と共管。また、西部担当の一部便が岩手県北バス委託。 浅虫温泉駅発着:青森駅 - 新町二丁目 - 堤橋 - 合浦公園前 - 南造道 - 県立中央病院前 - 原別 - 野内駅前(青い森鉄道野内駅移転と同時に野内橋から改称) - 久栗坂 - 浅虫温泉駅 浅虫水族館発着(土日祝日運行):青森駅 - 新町二丁目 - 堤橋 - 合浦公園前 - 南造道 - 県立中央病院前 - 原別 - 野内駅前(青い森鉄道野内駅移転と同時に野内橋から改称) - 久栗坂 - 浅虫温泉駅 - 浅虫水族館前 以上、系統番号:(浅虫温泉駅・浅虫水族館行き)C11、(青森駅行き)B1 新青森駅東口発着急行(停車停留所を記載):新青森駅東口(東口⑤乗り場) - ガーラタウン前(旧:石江三好)- 西郵便局前 - 古川(⑥番乗り場) - 県庁前 - 市役所前 - NTT青森支店前 - 堤橋 - 合浦公園前 - 県立中央病院通り - 八重田 - 野内駅前(青い森鉄道野内駅移転と同時に野内橋から改称) - 中野内 - 久栗坂 - 道の駅ゆ〜さ浅虫前 - 浅虫温泉駅 以上、系統番号:(浅虫温泉駅行き)C11、(新青森駅東口行き)C11 市営バスで唯一新青森駅正面口(東口)から発着する路線である。 急行 青森駅行き 浅虫温泉駅→野内橋→上海原→下海原→原別→東高校通り→東高校前→原別小学校前→平新田公民館前→平新田森越→後萢通り→東跨線橋→八重田通り→県立中央病院通り→南造道→岡造道一丁目→堤橋→NTT青森支店前→市役所前→県庁通り→古川→新町一丁目→青森駅 系統番号:A1 ゴールデンウィーク期間の5月3日から5月5日および旧盆期間の8月13日は、浅虫温泉駅前での折り返し運行となる。 ※沿革については小湊線・平内町民バスも参照のこと。 1948年9月 - 運行開始。 2000年3月1日 - 東野内→青森駅間、東部営業所→西部営業所間の急行バス運行開始(急行野内線、各1便)。 2002年4月1日 - 浅虫温泉駅行を観光物産館発から青森駅発に、浅虫水族館発を青森駅行から観光物産館行にそれぞれ変更。 2002年4月1日 - 東部営業所→西部営業所間急行バス廃止。 2003年4月1日 - 平日の運行区間を青森駅 - 浅虫温泉駅間に統一。土日祝のみ観光物産館 - 浅虫水族館間の便を運行。 2005年4月1日 - 急行バス、東部営業所→青森駅間1本増便。 2007年4月1日 - JRバス浅虫線廃止に伴い、青森駅の乗り場位置を4番のりばに変更。同時に東部営業所→浅虫温泉駅間、浅虫温泉駅→青森駅間を平日1本ずつ増発。 2008年4月1日 - 土日祝の浅虫水族館発着便の青森側発着地を観光物産館から青森駅に変更(青森ねぶた祭り期間の8月4日と8月5日は、青森駅前発となっていた)。 2010年12月4日 - 東北新幹線新青森開業に伴い、新青森駅東口 - 浅虫温泉駅間に2往復の急行便が新設される。同時に急行便の運行を弘南バスに委託。 2015年4月1日 - 弘南バスに全便運行を委託。 2020年4月1日 - 委託解消。直営となる。 平内町内への乗り入れが廃止される1994年改正までは、青森駅 - 小湊営業所間が基幹系統であった。1980年代に入ると夜越山森林公園経由の新設、観光物産館発着など観光客の利用増加を狙ったが、運賃が並行する東北本線よりも高いこと、さらには十鉄バス・下北交通もほぼ同じ路線を走っているため利用者は増加せず、過疎化によって利用者は減少の一途を辿った。そのため青森市内と平内町内の乗り入れを廃止するなどの再編を行い、現在の青森駅 - 浅虫温泉駅間を基幹とする系統となった(平内町内の路線沿革については平内町民バスも参照)。 2007年までJRバス東北(浅虫線)と競合していた。 2003年改正までは浅虫温泉駅発青森駅行最終便が国道経由本線を兼ねて県病前・古川経由として運行していたが、同年4月改正で14往復から11往復に減便されると共に廃止された。
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