河井継之助の最期とは? わかりやすく解説

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河井継之助の最期

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 23:57 UTC 版)

河井継之助」の記事における「河井継之助の最期」の解説

重傷の継之助は1人歩けず、会津向けて八十里峠越える際、「八十腰抜け武士の 越す峠」という自嘲の句を詠む。 峠を越えて会津藩領に入り只見村にて休息をとる。継之助はそこで忠恭の依頼会津若松より治療に来た松本良順診察を受け、松本持参してきた牛肉平らげてみせる。しかし、この時既に継之助の傷は破傷風により手遅れな状態にあった。継之助も最期近づきつつあるのを悟り花輪らに対し今後米沢藩ではなく出羽庄内藩行動を共にすべきことや藩主世子・鋭フランスへの亡命結局果たされず)など後図託した。また外山修造には武士取り上げよう考えていたが、近く身分制度がなくなる時代が来るからこれからは商人になれと伝えた。後に外山はこの継之助の言に従って商人となり、日本発展担った有力実業家1人として活躍した。 継之助は松本勧めもあり、会津若松向けて只見村出発し8月12日9月27日)に塩沢村現・福島県只見町)に到着する塩沢村では不安定な容態続いた15日30日)の夜、継之助は従僕松蔵を呼ぶと、ねぎらいの言葉をかけるとともに火葬仕度命じた。翌16日10月1日)の昼頃、継之助は談笑した後、ひと眠りつくとそのまま危篤状態に陥り、同日午後8時頃、只見塩沢村医師矢澤宗益宅にて死去した享年42。なお、継之助終焉の場所である矢澤家昭和36年1961年)、只見川電源開発に伴いダム湖水没するにあったため、現在は福島県只見町河井継之助記念館内移築されている。 継之助の葬儀会津城下、建福寺にて行われた遺骨新政府軍会津城侵入時に墓があばかれることを慮り松蔵によって会津のとある松の木の下(現:会津若松市建福寺前 小田山中腹)に埋葬される実際新政府軍城下墓所建てられた継之助の仮墓から遺骨持ち出そうとしたが、中身砂石であったため継之助の生存疑い恐怖したという。現在は臨済宗妙心寺派大寶建福寺管理の下「河井継之助一時埋葬地」として同所墓碑(「故長岡藩総督河井継之助埋骨遺跡」の碑)が残されている。また、只見町塩沢医王寺にも村人荼毘残った細骨を葬った墓がある。 戊辰戦争後松蔵遺骨掘り出す長岡河井家へ送り届けた。そして遺骨は、現在河井家の墓がある栄凉寺に再び埋葬された。しかしその後、継之助の墓石彼の藩政改革反発する者や長岡荒廃させた張本人として恨む者たちによって、何度も倒されたと伝わる。このように戦争責任者として継之助を非難する言動は、継之助の人物賞賛する声がある一方で明治以後現在に至るまで続いている。一方河井家は、主導者であった継之助が既に戦没していたため、政府より死一等を減ずる代わりに家名断絶という処分受けた。忠恭はこれを憂い森源三(継之助の養女の夫)に新知100石を与えて継之助の家族扶養させた。 明治16年1883年)に河井家は再興許され森源三の子・茂養嗣子として迎え入れたであった河井継之助記念館が只見では前述ダム水没に伴う移転合わせて1973年開館したに対して長岡ではその33年後の2006年であった長岡開館時から館長務め郷土史家稲川明雄は、継之助嫌いだった自分館長にしたのは、継之助に批判的な市民からの批判抑えることを当時市長意図した可能性があると推測している。

※この「河井継之助の最期」の解説は、「河井継之助」の解説の一部です。
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