次元からくり漂流記
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「冒険ゲームブックシリーズ」の記事における「次元からくり漂流記」の解説
次元からくり漂流記 タイムマシン冒険号発進 (1988年 高野富士雄 / アミューズメントクラブ) 主人公は小学校に通う「ダイスケ(北大介)」という少年。ある日、小学校の図書館で見つけた不思議な本『夢楽発明伝 第一章 時空跳躍之機械』。親友であり優秀な頭脳を持つ「ハカセ(田辺正夫)」はそれに載っていた設計図を元に、タイムマシンを作成する事を思いつく。「ダイスケ」と「ハカセ」、そして「ダイスケ」と喧嘩ばかりしているが不思議と一緒にいることが多い、クラスメートの我が儘だけど可愛い女の子「くりりん(栗林慶子)」の三人は、一緒に作ったタイムマシン「冒険号」に乗り、冒険旅行をしながら本の作者「夢楽」に会いにいくのだが……。 冒険の舞台は現代から遡る平安時代・戦国時代・江戸時代の3つの時代に加え、冒険号の操作異常によってどこの時代でもない『時のはざまの国』にたどり着いたりもする。旅先の時代の光景を実感しつつ、いろんな人物(または動物・妖怪の類)と遭遇し、場合によっては重大な任務を課せられたり、敵と戦う事もありうる。 冒険旅行の雰囲気は悪くないのだが、ところどころ唐突すぎる描写がある。ゲームはパラグラフの繋がりの一部に誤りが見られ、修正しないとまともに先へ進むことができず、さらにゲームのバランス自体も、一歩間違った選択(交渉や警戒で切り抜けられる場合もあるが、ヒントなしの択一制を要求される事が多い)をしたり、対抗アイテムを持っていないとEND直行になるおそれがある(これは、元々の原作がテレホンアドベンチャーから来ていることも影響している)。また、END項目の内容も、小学生三人組が辿るものとしてはあまりにも悲惨な結末が多い。 1991年12月には、『WILL』という題名でドラマCD化されている。 ※配役栗林恵子:かないみか 北大介:関俊彦 田辺正夫:子安武人 森蘭丸:鶴ひろみ 織田信長:塩沢兼人 明智光秀:真地勇志 北博士:緒方賢一 亀太郎是清:鉄砲塚葉子 恵子の母:阿部道子 巡査:佐藤正治 漁師:増田有宏 門番:小林俊夫 武士:武内信夫・中尾みち雄 ナレーション:堀内賢雄 次元からくり漂流記2 ヤマタイ王国を救え! (1989年 高野富士雄 / アミューズメントクラブ) 前作の続編。突如現れたヤマタイ王国の男に誘拐された「くりりん」を救うべくタイムマシンで弥生時代に向かった「ダイスケ」と「ハカセ」であるが・・・・・・ 今回の舞台は弥生時代・桃山時代・鎌倉時代・近未来の4つ。序盤でヤマタイ王国の戦士「スサノオ」が「くりりん」を連れ去った目的が、行方不明になった「ヒミコ」に似ているからという理由が判明する。そして終盤では、「ヒミコ」を操り歴史の改竄を企む黒幕の存在が明らかになっていく。 この作品でも一部パラグラフのつながりがおかしく、遊び方の中のキャラクターシートには書かれていた「バット」がどういうわけか本文および実際のキャラクターシートから抜け落ちていることがわかる。
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