業務用通信カラオケ
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Prologue 21(プロローグ21)、Super Prologue 21(スーパー・プロローグ21) Prologue 21は1994年(平成6年)12月、Super Prologue 21は1995年(平成7年)にそれぞれ発売。セガ、タイカン、クラリオンの3社による共同開発。ハードウェアはセガサターンをベースとしており、キットを追加することでセガサターンのゲームソフトを楽しむことができるほか、Prologue 21シリーズ専用のゲームソフトもリリースされた。本体内蔵プログラムは配信により更新可能である。第一興商やエクシングなど競合他社が次々と新機種をリリースしていたが、セガは配信によるPrologue 21シリーズの機能強化で対応し続け、2005年の「CANDOONE」発売まで新機種を投入しなかった。 「歌本」から演奏したい曲のリクエスト番号を探し、その番号を機器に入力することで曲を演奏することが主流であった当時において、周辺機器として「ソングナビゲーター」と呼ばれる電子早見本機能付きリモコンをオプションで搭載した唯一の機種であった。ただし現在の多機能リモコンで主流のタッチパネル式ではなく、左側に画面、右側に操作ボタンが配置されている。対応曲の中から5曲までを選んでメドレーを作れる「フリーメドレー」機能や、ハモリ、ボイスチェンジ、マイクエフェクト、リズムチェンジ機能などを搭載したほか、他社に先駆けて全国採点機能「全国採点やろう」を1997年(平成9年)7月にリリースしている。 セガ接続(SMN)が2007年(平成19年)12月31日、BMB接続(タイカン・クラリオン)が2008年(平成20年)1月31日にそれぞれサービス終了。現在は電話回線に接続しても利用できない。 CANDOONE(カンドーネ) 2005年(平成17年)7月発売。10年ぶりのセガカラ新機種。英語の「CAN」「DO」「ONE」の3つの単語をつなげ、感動 (CANDO) をワン (ONE) パッケージにした次世代のマルチ・エンタテイメント機器であることを表現している。タワータイプの筐体が特徴的。 ブロードバンド環境、ハイビジョン映像、5.1chサラウンドなどに対応しており、CANDOONE専用カラオケコンテンツとして、生演奏音源の「リアルサウンド」、アコースティックアレンジの「アコースティック・カラオケ」、ライブ映像とともに歌える「ライブ・カラオケ」が用意されている。また、競合他社と同様の10.4インチカラー液晶タッチパネル式多機能リモコン「Cantannet(カンタンネ)」を標準で付属。無線LANに対応しており、非接触型ICカードポートやデジタルカメラを装備している。 カラオケ機能以外にも多くの娯楽機能を有しており、2006年(平成18年)6月20日には、音声認識技術を活用してSMNとアドバンスト・メディアで共同開発した「声であそぶゲーム」のうち、「ボイスウォーズ 〜声で地球を救え〜」と「ココロホスピタル 〜本当の自分を知っていますか?〜」を7月からCANDOONE上でリリースすることを発表。東北大学の川島隆太教授監修の「楽しい脳トレ 監修版」については当初9月配信予定とされたが、2ヶ月延期し11月30日配信開始となった。さらに同年10月には、自分の持ち歌を50曲まで簡易登録できる機能を持つICカード「セガカラカード」を利用したサービスを開始。第1弾コンテンツとして「〜歌って育てる♪〜 カラBaby」をリリースした。カラオケにゲームの要素を取り入れることで、カラオケルームを単なる歌い場から遊び場へと変化させ、業界全体の活性化に繋げることを目標とした。 しかし、2007年(平成19年)9月の時点でも導入店舗数は49店舗にとどまるなど普及は進まず、旧機種であるPrologue 21シリーズよりも早い2007年10月31日付でサービス終了。現在は電話回線・ブロードバンド回線どちらに接続しても利用できない。なお、カラオケボックスチェーン・パセラが運用するカラオケ機器統合システム「Σsystem」においては、現在もオリジナルカラオケ機として「CANDOONE」を運用しているが、歌唱以外の機能は利用できない。 タイカン・クラリオンが所有していたPrologue 21シリーズの権利は、2002年(平成14年)のBMBとタイカンの合併、2003年(平成15年)のBMBのクラリオンからの事業譲受により、BMBに移行した。そしてSMNが所有していたPrologue 21シリーズおよびCANDOONEの権利も、2007年(平成19年)9月にBMBがSMNの全株式をセガから取得し完全子会社化したことで、BMBが獲得した。なお、BMBは2010年(平成22年)7月にエクシングに吸収合併されている。
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