株式会社アステル東京時代とは? わかりやすく解説

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株式会社アステル東京時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 21:49 UTC 版)

アステル東京」の記事における「株式会社アステル東京時代」の解説

元々はPHSサービス提供向けた企画調査会社株式会社テレウォーカー東京企画( -とうきょうきかく)として1994年9月設立。翌1995年1月株式会社アステル東京社名変更した東京電力通信会社である東京通信ネットワーク (TTNet) を軸に、日本テレコムJR系)・国際電信電話日本高速通信トヨタグループ道路公団系)・東京テレメッセージ三井物産三菱商事住友商事東京電力東日本旅客鉄道10社が主要株主である。NTT第二電電それぞれPHS事業会社設立していたため、それに属さない企業PHS事業関与する"寄り合い所帯"の会社として誕生したサービス開始NTTパーソナルDDIポケット同じく1995年4月1日予定していたが、半年後の1995年10月1日延期された。これはサービスの肝となるTTNet回線使用した独自網によるネットワーク構築断念しNTT当時)のネットワーク使用したNTT依存網へ転換したためや全国アステルグループ入り乱れる独自網とNTT依存網の接続構成構築時間かかったためである。 当初バックボーンTTNetネットワーク使用する予定であったが、ライバル並みサービスエリア拡大への素早い対応が可能か懸念視されたことや、そもそも当時TTNetはまだISDNサービスを手がけておらず、電話交換機等の設備的にもアステルが必要とするISDN需要対応するのは困難であったこと(TTNetISDNサービスの提供開始するのは1997年4月)、大株主日本テレコムKDD等がTTNetインフラ握られるのを快く思わなかったことなどの理由から、独自網をあきらめ仕方無くNTTISDN網を使用するになったアステル関西等がNTT依存網型を採用したのも同様の理由である。それでもサービス開始から2年程度、独自網の地域会社ローミングした際は発信のみ可能で着信不能という事態が続いた結局アステル特色ともいえる「どこでも市内コール」や「5円コール」・「インターネット常時接続のような斬新なサービス導入可能になるのはTTNetによる吸収合併後の独自網への切り替えを待たねばならず(しかも常時接続関東では結局提供されなかった)、アステル魅力引き出せなかった事が結果的に敗因となった。 しかし出資会社強み生かしてJR東日本始めとする駅構内アンテナ設置電柱へのアンテナ設置驚異的なスピード配置された。特に中・高出力型の電柱頂上アンテナ設置するタイプアステル独擅場であった。しかし黎明期アンテナ設置されてもネットワーク工事進まず、酷いケースでは設置から半年稼動しない事もあった。家の近くアステルアンテナがあるからアステルPHS買ってみたけど、稼動ていないから使えないという不評多く使えないアステル」のレッテル根強く残る事となった。 サービス窓口きめ細か設置し、現在はauウィルコム取り扱っているトヨタ自動車ディーラー携帯電話販売店「PiPit」は元々「アステルスポット」として開設された所が多い。これは、日本高速通信(テレウェイ)を通してトヨタグループ出資していた事に由来する移動中の車や電車では使えない途切れが酷いなど当初PHS不評ネットワーク整備遅さから、東京テレメッセージ共同ポケットベル付きPHS発売や、「パワーアンテナ」と称するホームアンテナ(室内電波中継器)の開発格安貸出し等で努力したり、移動通信では当時最速通信速度のため、データ通信利用するユーザー根強い支持があったものの、音声通信中心ユーザーには同時期に端末価格加入料・基本料が下がって加入しやすくなってきた携帯電話流失するようになった1998年10月にはPIAFS接続による独自ネットワーク網を用いた文字情報サービスMOZiOモジオ)」サービス開始1999年1月登場するiモード」の先駆けであったが、独自網の為勝サイトサポートしなかった事や、eメールサービスの提供開始DDIポケットH"サービス開始同時期(1999年秋)にズレ込んだ事から、爆発的な人気にはならなかった。

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「株式会社アステル東京時代」を含む「アステル東京」の記事については、「アステル東京」の概要を参照ください。

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