東京ヴェルディ1969以降
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「東京ヴェルディ1969」の記事における「東京ヴェルディ1969以降」の解説
2009年9月16日、日本テレビ放送網が保有する日本テレビフットボールクラブ株式を、読売クラブOBの崔暢亮らが中心になり、同年7月に設立した東京ヴェルディホールディングス株式会社(以下東京VHD)に2009年9月30日付で譲渡。これに伴い、読売グループはプロサッカークラブ運営から完全に手を引いた(現在はヴェルディではなく、セレッソ大阪のシルバースポンサーとして支援している)。 これに先立つ2009年9月15日のJリーグ理事会で上記の株式譲渡が承認された。そこでは、 2009年度の東京Vの運営費用は、日本テレビ放送網株式会社が負担する。 東京VHDは、2009年11月16日までにスポンサー料収入として、5億4,000万円分の契約を確定し計画の金額を満たさなければならない。 スポンサー契約が事業計画の金額に満たない場合は、2009年シーズンをもってJリーグを退会。 等の条件が課された。2009年10月21日、運営会社の商号(社名)を株式会社日本テレビフットボールクラブから「東京ヴェルディ1969フットボールクラブ株式会社」(以下当項では東京VFCと記載する)に変更した。 上記の条件のうち、スポンサー料の5億4千万円に対しての協賛支援表明等が2009年11月16日までに集まり、理事会で2010年シーズンもJリーグ加盟が認可された。 2010年1月29日のJリーグ臨時理事会、2月16日の同理事会にて経営状況についての審議が行われた際には、予算が理事会承認時の予算よりも1億5000万円上回っていたことが判明し、予算の見直しを受けるとともに、同理事会前にJリーグが作成した合意書に調印する旨を言い渡された。 Jリーグが2010年5月に行った業務監査では、スポンサー収入5億4000万円のうち、実際に入金されたのは半分程度で、人件費の穴埋めなどを入れると4億円程度の資金投入が必要とされたため、このままの状態では2010年6月にも資金が底を突く可能性が濃厚となった。2月に行われたJリーグチェアマン鬼武健二と東京ヴェルディ会長崔暢亮の会談を経て、Jリーグは5月の臨時理事会で合意書締結にのっとり、2010年度のチーム継続を前提として4億6500万円の緊急融資枠を決定し、融資条件として東京VFCの株式の全株式をJリーグへ譲渡し経営陣が交代。その上で7月以後リーグ主導で経営再建に乗り出し随時融資を実行し安定した運営ができる方針を固めた。しかし、4億6500万円の緊急融資枠全額は払い込まれなかったという。 2010年3月19日には情報通信大手「ネクシィーズ」が東京Vの過半数の株式取得を検討しているとリリース、6月28日、両社から「交渉は白紙となった」ことが発表された。 2010年6月29日、東京VHDが保有する東京VFC株式約98.8%が、社団法人日本プロサッカーリーグを経て、株式会社ジェイリーグエンタープライズに譲渡 され、東京VFC臨時株主総会で、旧経営陣の辞任と新経営陣の選任が行われ、Jリーグ事務局長の羽生英之が東京VFCの社長に就任した。なお、羽生の周囲には「ここできれいに潰した方が将来的にはJリーグのためになる」と助言する者もいた。 2010年10月29日、Jリーグ臨時理事会でスポーツアカデミーを運営するバディ企画研究所(バディ)を筆頭株主として、映像制作会社のオフィスて・ら、人材派遣会社の山愛]など13者の出資者の決定、加えてスポーツ用品店を展開するゼビオとの間で包括スポンサー契約を結んだことにより2011年度予算8億1500万円確保できたため、2011年以降のクラブ存続が正式に了承された。これを受けて羽生が(社)Jリーグを退職(東京VFCの社長は続投)、バディ社長の鈴木威が東京VFCの会長に就任した。クラブライセンス交付第一審機関(FIB)からは、2013年にクラブ経営上、改善が必要な事項につき「個別通知」が、2014年には経営上の「是正通達」が なされている。 2017年から2年間は、新宗教ワールドメイト教祖の半田晴久(深見東州)率いる法人、国際スポーツ振興協会 (ISPS) とミスズが大口スポンサーとなり多額の資金支援を行った。 2018年12月20日、ゲーム会社のアカツキが東京Vの株式取得(既存株主からの譲受)を発表、2021年シーズンまでのコーポレートパートナー契約を締結した。これにより、東京Vはアカツキの関連会社(持分法非適用)となっている。 2020年12月14日、新型コロナウイルス感染拡大の影響でサッカースクールや入場料収入が大幅な減収となり、2020年度は約6億円、2021年度も4億円近い赤字が予想され、2年間で赤字は10億円近くになるとの見通しが報道された。 その翌日15日には、株主のゼビオが増資に難色を示し、2021年1月末までに運転資金が底をつく可能性が出てきたと再度報道された。 25日に臨時取締役会が開かれ、ゼビオは10年前に購入した新株予約権を行使。東京Vはゼビオの連結子会社になり、羽生英之社長の辞任と、ゼビオホールディングス副社長の中村考昭を社長とする新体制が発表された。
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