最高速度160 km/hへの対応とは? わかりやすく解説

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最高速度160 km/hへの対応

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 15:52 UTC 版)

北越急行ほくほく線」の記事における「最高速度160 km/hへの対応」の解説

開業当時線内最高速度は160 km/hで、これは新幹線を除く鉄道では京成電鉄成田空港線成田スカイアクセス線)の「スカイライナーとともに日本では最速狭軌では単独国内最速であったこのため後述のように各種設備はそれに対応して設計された。 160 km/h設定され背景には、国鉄時代湖西線行われた高速走行試験目標が160 km/hであったことや、「新幹線在来線軌間比率考えると、200 km/hに対して160 km/hとなる」という考えもあったことが挙げられる。「140 km/hでも十分」という意見もあったが、関係者技術者多くは「絶対に在来線鉄道将来に役立つ」と協力惜しまなかったという。 1947年定められ鉄道運転規則に基づき、どんな場合でもブレーキ開始から走行600 m以内停止できること(600メートル条項)が、在来線では必須とされてきた。2009年現在でも、新幹線以外の鉄道ではこの停止距離標準的な要求となっている。ほくほく線車両600 m以内での停止要求実現できていないが、ほくほく線後述する原則踏切排した完全立体線路ATS-P形式の自動列車停止装置GG信号等が導入され特例措置として160 km/h走行認められた。 しかし、1996年から開始され開業前試運転の際には、高速走行時車内予想上の気圧変動発生しており、気密構造でなかった681系使用した試運転で窓の接着部分には指が入るほどの隙間ができてしまったことすらあった。これらの現象は、ほくほく線トンネル単線断面あり、かトンネル断面が複雑であることが要因であり、ほくほく線高速運転を行う特急形車両については、客室扉が閉じた際に車体圧着させるなどの対策施した簡易気密構造車両限定されることになったその後半年にわたる試運転安全性立証されたものの、万全を期して開業当初最高速度は140 km/hとした。その2年後に行われた特急形車両の重要部検査時には車両構体亀裂などがないかを微細に確認した上で1998年12月8日から150 km/h運転を開始した。さらに2年後行われた全般検査時に構体に対して同様の確認行い2000年11月21日には160 km/h運転の試運転行った上で問題がないことを確認2002年3月23日から160 km/h運転が開始されている。 ただし、通常ダイヤであれば155 km/h程度定時運行が可能で、160 km/h列車遅延した際の余裕考えられていた。また、最高速度である160 km/h走行できる区間は、勾配などの影響から下り列車犀潟方面行き)が赤倉・鍋立山ヶ岳の各トンネル内とくびき駅から犀潟駅までの高架橋区間上り列車六日町方面行き)では薬師峠トンネルとなっている。さらに、気圧変動緩和のため、ATS-Pによってトンネル進入時に130 km/h速度落とし進入後のトンネル内で160 km/hまで加速させている。 北陸新幹線開業後の2015年3月14日以降特急列車の160 km/h運転を終了し国土交通省運輸局への申請高運速度を160 km/hから引き下げている。なお、営業列車基本的に110 km/h運転する普通列車のみとなったが、E491系検測車485系などのJR車両運転するため、申請高運速度130 km/hとしている。なお、160 km/h転に関わる技術成田スカイアクセス線継承されており、日本鉄道運転協会から北越急行に対して、160 km/hによる運転の実績京成電鉄への技術承継評価する「東記念賞」が授与されている。

※この「最高速度160 km/hへの対応」の解説は、「北越急行ほくほく線」の解説の一部です。
「最高速度160 km/hへの対応」を含む「北越急行ほくほく線」の記事については、「北越急行ほくほく線」の概要を参照ください。

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