時代劇スターにとは? わかりやすく解説

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時代劇スターに

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 14:13 UTC 版)

大河内傳次郎」の記事における「時代劇スターに」の解説

1926年大正15年8月日活大将軍撮影所入社入社経緯は、大河内母方従弟大将軍撮影所長の池永浩久郷里中津市)を同じくし、私塾でも同じだったことから、同じく従弟同士大久保謙治が浅岡信夫薦められ日活入り池永頼んだ際、ついでに大河内入社頼み2人とも入社かなったということである。しかし、誰も室町次郎を知る者もいなければ素質認める者もなく、それゆえ彼を使おうとする者もいなかった。 ただ、同年日活入社し舞台で演ずる大河内知っていた伊藤大輔監督にはその素質認められ伊藤入社第1作月形半平太』の主役起用されるが、会社無名理由反対したため伊藤大河内主演用に『月形半平太』を裏返しにしたストーリー書き、『長恨』の題名作品撮影した同作のラッシュプリントを観た池永大河内気に入り池田富保監督『水戸黄門』急病三桝豊代役として槌田左門役に抜擢ばってき)され、かけ持ち出演した続いて大佛次郎原作の『照る日くもる日』では河部五郎共演者として出演することとなったが、そのせいで『長恨』の撮影は遅れ、大河内デビュー作公開11月15日伸びてしまった。しかし、これらの演技大河内評判呼び次第頭角現していった日活入社時恩師沢田正二郎二郎の字を取って芸名大河内二郎としたが、『長恨公開時宣伝部誤り大河内傳次郎表記され以降傳次郎通した。姓の大河内は、出身地町名である大河内(ただし読み方は「おおかわち」)から取ったのであるデビュー同時に注目浴びた大河内は、翌1927年昭和2年)だけで21本の作品出演この中には伊藤監督唐沢弘光撮影の『忠次旅日記』全三部作、河部と共演した地雷火組』『弥次㐂多三部作井伊直弼演じた建国史 尊王攘夷』などがあり、特に『忠次旅日記』はキネマ旬報ベストテン第二部が1位、第三部4位にランクインされ、サイレント映画時代劇金字塔ともいえる傑作となった。この作品以降伊藤監督唐沢撮影コンビで『血煙高田の馬場』などの時代劇連発。このゴールデントリオによる作品一躍空前人気集めた大河内は、大スターとして地位決定的なものにした。 1928年昭和3年)、伊藤唐沢トリオ撮った新版大岡政談』で初め丹下左膳演じた。元々原作ではあまり重要人物ではなかったが、この作品では左膳前面押し出し大河内大岡越前左膳の二役を演じたアクの強い丹下キャラクターは大評判となり、刀の鍔口元持ってきて見得を切る丹下左膳」のキャラクター大河内シンボルとなり、彼の当たり役となったトーキー時代に入ると、少し地元豊前訛りのある大河内の「シェイタンゲ、ナはシャゼン」(姓は丹下、名は左膳)という決めセリフ一世風靡(ふうび)、後代まで多く人々物真似にする名文句になった結果生涯通して丹下左膳」の題名を持つ主演映画17本を数えるに到った同年7月、『大菩薩峠』の映画化問題発生し伊藤監督退社したが、大河内残留となった11月頃、幾つかの作品共演した伏見直江との恋愛問題が噂に上り結婚説まで浮上した。それが原因してか、同年末には池永衝突して12月25日日活退社した1929年昭和4年3月4日沢田正二郎急死、それで一時新国劇舞台に立ち、新橋演舞場での追悼公演にも特別出演した。 同年4月30日日活復社し、復社第1作の『沓掛時次郎』は大ヒットした。1930年昭和5年)には伊藤監督復社し、唐沢含めて再びこのゴールデントリオで『素浪人忠弥』『興亡新撰組』『御誂次郎吉格子』といった傑作時代劇連発した。このほか、内田吐夢監督の『仇討選手』、山中貞雄監督の『盤嶽の一生』『丹下左膳余話 百萬両の壺』などにも主演1932年昭和7年)にはトーキー第1作村田実監督上海』で現代劇にも出演した日活には足掛け12年在籍し主演作100以上にのぼった

※この「時代劇スターに」の解説は、「大河内傳次郎」の解説の一部です。
「時代劇スターに」を含む「大河内傳次郎」の記事については、「大河内傳次郎」の概要を参照ください。

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