日本的ポケットパークの展開とは? わかりやすく解説

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日本的ポケットパークの展開

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 05:23 UTC 版)

ポケットパーク」の記事における「日本的ポケットパークの展開」の解説

日本場合多少なりとも全国の自冶体では小広場空間は、戦前から戦後かけても全国ですでにいくつか創出しており、戦災復興土地区画整理事業等の過程のなかであっても、わずかであっても創出してきた。 (PDF) たとえば北九州市1954年(昭和29年)に完成した金田公園面積523平方メートルで、1978年完成市民憩い広場は627平方メートル程度である。 アメリカポケットパーク観念は、日本では1973年にホイットニー・ノース・ セイモアの『Small Urban Space』が小沢明によって『スモールアーバンスペース―都市のヴェストポケット』 (1973年彰国社ASIN B000J91NJO)として日本語版に翻訳され出版された。このことが一つ契機になっているその間1970年代から日本でも中心市街地超高層ビル建設に伴い公開空地創出行ってきていた。 1980年代入り今度街中行政主導型の小広場空間創出していく施策現われはじめた1981年(昭和56年)に、旧建設省推進する広場公園」の国庫補助制度誕生した。これは、都心歩行者の多い沿道駅前中高ビル街一角等に設置し市民休息語らいの場としてふさわしい広場機能有する空間めざしたものであった自治体レベルでは、1980年から岐阜市ポケットパーク整備事業として市が単独予算化して行っている。こうして岐阜市の「かがり」が1981年3月完成したポケットパークという名称をつけた事業としては、全国的に先駆けていた。 さらにスポット整備面積スケール小さくなる岐阜県高山市まちかど整備事業が、1980年度から3年かけて、高山市第3次総合計画位置づけ実施された。 1982年には、建設省補助事業として、広場公園引き続いてポケットスペース事業開始された。これは、街路幅員構成超える部分をポケットスペースと呼び歩行者空間円滑化快適化を図る目的から道路改良または橋梁整備等の他工種の一環として補助対象したものてある。こうして同年足利学校周辺地区における大日大門ポケットスペースが完成している。 1983年には、タウンスクエア補助制度、ができる。これは、憩い空間確保するため、歩行者休憩やつどいの場となるとともに歩道部分等と一体に整備しあわせて都市景観の向上や都市環境改善目的にしている。初年度には前橋市三の丸緑地豊科町に成相緑地長浜市舟町公園呉市幸町緑地北九州市香春タウンスクエア、の5か所ができている。 なお、広場公園タウンスクエア補助制度は、公園性格から0.05ヘクタール以上という国庫補助面積制限があるのに対し街路事業一興であるポケットスペースには面積制限設けていない。 こうして施策日本ではレベル補助事業対象となっている「ポケットスペース」「タウンスクエア」といったものもいずれも小規模で、街路スペース活用した東京都建設局の「まちかど庭園」や東京都墨田区の「路地尊」というスタイルのものや、東京都世田谷区の「にわ広場」、東京都豊島区の「辻広場」、大阪市みちばた広場」、同じく大阪市名古屋市の「街園」、高山市尼崎市などの「まちかど」、埼玉県草加市、「アメニティスポット」、岐阜市の「スポットパーク」盛岡市の「グリーンプロット」といった各自治体レベルのものまで、さまざまてある。また大阪園際花と緑の博覧会では「スポットガーデン」なる言葉現われている。ポケットパークは、あらゆる種類があり、いろんな立地が可能であり、また呼び名も「小公園」「ミニパーク」と呼んだり、多々できている。 ポケットパーク成立させる要件として、小規模空間であること、人のために修景化されていること、都市集落空間において自由な空間不特定多数の人たちが、自由な時間自由に利用ができる空間であること、ただし公共空間における管理上の規制は可能であること、以上の条件備えた空間総称して一般的に呼称している。ミニであるがゆえの空間であるならある程度上の規模をもったものは単に公園広場となり、このカテゴリーには属さなくなる。事実高山市まちかど整備事業のように要所スポット修景化したもの、東京都江戸川区ポケットパークのようにバス停まわりを修景したものは、非常に面積小さ一方大阪市のやんぐすくえあのようにポケットパーク呼んでいても面積が1,000平方メートルをこすものもある。東京都の歴史文化散歩道整備しているスポットスペース面積1,000平方メートル以下ということうたっているが一般的に都市基幹公園における街区公園基準面積は0.25ヘクタールであり、できれば0.05ヘクタール以上とるように指導している。国庫補助では0.1ヘクタール以上を対象ということをみると、街区公園以下の規模という設定から500平方メートル以下で、大阪市街園を例にとると、500平方メートル以下のものは街路胆当が管理しており、500平方メートルを超すものは公園部局管理担当としている。

※この「日本的ポケットパークの展開」の解説は、「ポケットパーク」の解説の一部です。
「日本的ポケットパークの展開」を含む「ポケットパーク」の記事については、「ポケットパーク」の概要を参照ください。

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