日本的興行物の取り締まり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 16:39 UTC 版)
「パリ万国博覧会 (1900年)」の記事における「日本的興行物の取り締まり」の解説
パリ万博で好評を受けた「マダム・貞奴」の公演は、日本政府の出展とは無関係に行われたものである。 以前より国外の万博会場にて、日本の展示の近くで日本政府とは無関係に興行を行う者がいたため、日本政府から問題視されており、本博覧会ではこれらを検閲する手筈を事前に整えていた。本博覧会でもフランスの興行会社が芸者を雇って世界一周館の近くで勝手に歌舞を踊らせるという行為や、諏訪秀三郎(1855-1933)が角力興行を行おうとするなどの行為があったため、日本政府が強硬的にやめさせようとしたが、これらの興行を許可するという立場のフランス当局とトラブルになった。最終的にフランス当局の担当者より「最後通告」が下り、日本当局は取り締まりを断念した。 そのため、川上一座がロイ・フラーに雇われて興行を上演した件に関しても、政府の報告書において川上の名を挙げて特筆されるほど問題視されているものの、取り締まることができなかった。
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