文部科学省元事務次官の前川喜平の証言とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 文部科学省元事務次官の前川喜平の証言の意味・解説 

文部科学省元事務次官の前川喜平の証言

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 22:39 UTC 版)

八重山教科書問題」の記事における「文部科学省元事務次官の前川喜平の証言」の解説

前川喜平文部科学省事務次官)は、2018年1月5日沖縄タイムス取材対し八重山教科書問題について「竹富町対す是正要求理不尽正当な根拠はないと思っていた」「無償措置法改正された現在と違い八重山地区協議会結論あくまでも答申過ぎず最終的に決め権限各市町村教育委員会にあった」「さまざまな協議経て教科書一本化できなかったため、竹富町仕方なく独自に東京書籍選んだのであり、石垣市与那国町育鵬社選んだのも同様に独自の判断だ。3市町村ともに一本化できなかった責任があるはずで、竹富町だけが無償給与対象外になったのは理不尽。本来なら3市町とも無償給与対象から外す、あるいは例外的に3市町ともに無償給与すべきだった」「そもそも協議会多数決教科書を選ぶように規約変えているが、そもそも協議会規約変更する権限はなく、各教委合意を得る必要がある。それを欠いたままの規約変更無効のはずだ」「また協議会竹富町納得しなかったため役員会で再協議し、さらに3市町全教委員でも協議している。再協議応じた段階答申棚上げしてもう一度話し合おうということであり、答申効力失っている。文科省育鵬社を『協議結果』とみなすのは間違いだ」「当時制度では協議会結論あくまでも答申であり、最終的な決定権は各教委にあった地区内で意見がまとまらない事態法律想定しておらず、文科省当初竹富町自前別の教科書購入して無償給与することまでは違法としなかった。それが2012年民主政権から安倍政権移行し下村博文文科大臣義家弘介政務官になると、育鵬社教科書事実上強いる姿勢変わった是正要求法的な根拠があるとは思えず、竹富町国地方係争処理委員会持ち込めば町側が勝つはずだと思っていた」「(無償措置法改正については)もともと採択地区を郡単位としていた法律時代合わず以前から少なくとも町村単位変更する必要性議論されていた。表向きは『長年懸案解消するためであり、八重山教科書問題とは関係ない』『改正後八重山地区一つであることが当然』という説明をしていたが、法案通れば竹富町分離して問題収束させられる考え沖縄側とも調整していた」と証言した前川証言受けて当時沖縄県教育長諸見里明や竹富町教育長の慶田盛安三は「前川氏が幹部官僚として、政治暴走を何とかしようとしていたことは分かっていた」と当時振り返ったまた、山口剛史琉球大学准教授)は「竹富町だけでなく関わった県教育行政文部科学省官僚までが、『政治介入』に唯々諾々と従うなく取り組んでいた。前川氏の証言多く行政関係者思い代弁している」と述べた。 ただし、前川現職文科官僚時代2014年3月13日参議院文教科学委員会で「竹富町教育委員会採択教科書無償措置法違反しているという認識つきましては、平成23年当時から今日に至るまで一貫しておりまして、文部科学省といたしましては、その認識立って平成23年九9以降、二年以上にわたりまして繰り返し指導行ってきた」「昨年10月沖縄県教育委員会対しまして竹富町是正要求を行うよう指示した」「(今年の)3月中に竹富町教育委員会に対して是正要求行った」と国の沖縄県竹富町への是正要求正当化する答弁をしていた。

※この「文部科学省元事務次官の前川喜平の証言」の解説は、「八重山教科書問題」の解説の一部です。
「文部科学省元事務次官の前川喜平の証言」を含む「八重山教科書問題」の記事については、「八重山教科書問題」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「文部科学省元事務次官の前川喜平の証言」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「文部科学省元事務次官の前川喜平の証言」の関連用語

文部科学省元事務次官の前川喜平の証言のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



文部科学省元事務次官の前川喜平の証言のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの八重山教科書問題 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS