育鵬社
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注
- ^ 「サムシング・グレート」とは、村上和雄が提唱する概念で、生物の細胞に膨大な遺伝子情報を書き込んだ人知を超えた存在のことだという[12]。原田実によると、サムシング・グレートはアメリカのインテリジェント・デザイン論を、キリスト教から天理教へ焼き直したものである[12]。村上は天理教の信者でもあり、自身の著書『科学者が実感した神様の働き』(天理教道友社、1999年)のなかで「サムシング・グレート」とは天理教の「親神」であることを認めている[12]。
- ^ 江戸しぐさに関する記述は育鵬社以外の教科書副読本でも掲載されているが[13]、江戸しぐさには1980年代に「発明」された全く歴史的根拠のないものであるとの批判がある[14][15]。 2014年に原田実の著作『江戸しぐさの正体』が発刊されて以後、江戸しぐさが提唱者でもある芝三光(しば・みつあきら)こと小林和雄によって捏造された偽史であることがマスコミでも広く取り上げられるようになった[16]。平成28年度使用分より育鵬社の『中学社会新しいみんなの公民』から江戸しぐさに関するコラムは削除されることが決定された[17]。その一方で、サムシング・グレートを扱ったコラムは掲載が継続されることになった[12]。2016年現在、育鵬社は江戸しぐさに関するコラムの削除理由について説明を行っていない[17]。
出典
- ^ a b 株式会社育鵬社 第16期決算公告
- ^ a b 「育鵬社・片桐社長のあいさつ」、教科書改善の会、2007年8月6日。
- ^ 会社概要 育鵬社
- ^ 「アンケート用紙1200枚集める 育鵬社社員働き掛けも」、西日本新聞、2016年3月5日。
- ^ 「大阪市の教科書アンケートをめぐる新たな疑惑―「育鵬社7割肯定」は動員か」、週刊金曜日、2016年3月8日。
- ^ 「教科書アンケート:『育鵬社支持』似た筆跡 動員の可能性指摘 大阪市」、毎日新聞、2016年2月24日。
- ^ フジ住宅(株)が育鵬社教科書の採択運動をし、大阪市教育委員会の審議に反映させた件につき、真相を究明し責任を明らかにする陳情書、子どもたちに渡すな!あぶない教科書大阪の会、2016年2月14日。
- ^ 「大阪市教委の教科書巡る住民調査に動員か 育鵬社版採用」、朝日新聞、2016年2月24日。
- ^ 「馳文科相『育鵬社は猛省を』 大阪市の教科書アンケート」、朝日新聞、2016年3月8日。
- ^ 「<検定中教科書>中学歴史と公民『育鵬社』閲覧は教育長も」、毎日新聞、2016年2月22日。
- ^ a b c d 「育鵬社版の中学校社会科教科書を読んでみた」、週刊金曜日、2015年8月9日。
- ^ a b c d 原田実『江戸しぐさの終焉』星海社新書、2016年、109頁。ISBN 978-4-06-138582-5。
- ^ 原田実. “第14回:文部科学省と「江戸しぐさ」”. ジセダイ/星海社. 2016年4月7日閲覧。
- ^ 「続・江戸しぐさの正体 第1回:謎の『東都茶人会』─芝三光の『江戸しぐさ』以前」、ジセダイ(星海社)、2015年1月27日。
- ^ 「それホンモノ? 『良き伝統』の正体」、毎日新聞、2016年1月25日、東京夕刊。
- ^ 原田『終焉』第4章「江戸しぐさ」をめぐる風向きの変化
- ^ a b 原田『終焉』p.34.
- ^ a b 「有識者に向けたアピール(訴え)を発表 扶桑社には著作権に関する通知書を送付」、新しい歴史教科書をつくる会、2007年6月22日。
- ^ a b 藤生明 (2016年12月5日). “日本会議をたどって II 4 なぜ神奈川で強いのか”. 朝日新聞: p. 夕刊4版 2面
- ^ “育鵬社、冊数前年比9~8割減 3年度の中学校教科書”. 産経新聞. (2020年11月18日) 2022年6月22日閲覧。
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