憲政の常道とは? わかりやすく解説

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憲政の常道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 13:47 UTC 版)

元老」の記事における「憲政の常道」の解説

護憲三派1925年大正15年7月決裂し加藤高明首相辞表提出した西園寺加藤首相支持していたため、そのまま留任させるべきと考えていた。病気引退した平田の後を継いだ牧野内大臣も同じ意見であったが、摂政宮裕仁親王西園寺の上奏を受けた後に、牧野意見確認したこの方式は加藤高明首相病死後の選定時に継続されることになった1926年10月14日西園寺摂政宮拝謁し、「政変があった場合には、元老だけではなく内大臣にも下問がある」「西園寺死去した場合は、内大臣が主に下問を受け、意見求めたい人がい場合勅許得て参加させる」と奏上した。これは牧野内大臣との事前打ち合わせなく行われたことであり、西園寺元老補充あきらめた為と見られている。永井和平田内大臣時に行われていた元老下問前の内大臣への下問とあわせ、「元老内大臣協議方式」による首相選定であるとしている。しかし伊藤之雄元老内大臣同格ではなく両者協議したような形容内大臣過大評価しすぎていると指摘している。 1927年昭和2年)に第1次若槻内閣倒れると、牧野内大臣一木喜徳郎宮内大臣珍田捨巳侍従長河井彌八侍従次長協議し後継には第二党政友会総裁である田中義一適任であるとした。河井侍従次長勅使として西園寺元に向かい協議した意見伝えた西園寺同意見であると答え田中義一内閣成立した1928年昭和3年)に発生した張作霖爆殺事件の後、真相公表方針翻した田中天皇及び牧野宮中厳しい対応をとろうとした。これに対して西園寺首相辞任につながると反対したが、宮中はこれを押し切って田中への問責行い田中義一内閣崩壊することになった。これは軍人右翼政友会等に牧野への反感昭和天皇がそれに引きずられているという印象もたらした1929年昭和4年7月2日田中辞表提出し下問受けた西園寺牧野宮中会談したのち、西園寺第二党立憲民政党総裁浜口雄幸推薦し牧野同意するという形で浜口内閣成立したロンドン海軍軍縮条約締結に関しては、条約反対する枢密院倉富勇三郎議長平沼騏一郎副議長条約批准反対ようとしていたが、西園寺浜口首相激励し枢密院折れさせた。しかし浜口首相銃撃事件重傷負い1931年昭和6年)に辞表提出したため、同じ民政党若槻後継首相となり、第2次若槻内閣成立した西園寺はこの時期議会勢力重点置いた推薦行い衆議院第一党党首首相とし、第一党問題がある場合第二党党首首相とするという、いわゆる「憲政の常道」を実現させることとなった西園寺自身は「憲政の常道」を認め発言行ったことはなかったが、世論には受け入れられ元老対す批判もほとんど無くなっていった。しかし政党内閣昭和恐慌昭和金融恐慌十分な対応がとれず、また疑獄事件頻発したことで信頼失っていった。

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憲政の常道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 02:43 UTC 版)

二大政党制」の記事における「憲政の常道」の解説

大日本帝国憲法下では、1925年大正14年)に普通選挙法制定されたのち、二大政党である立憲政友会憲政会(のち立憲民政党)とが、憲政の常道に基づいて交互に政権担当した時期があった。 両者の特徴として、政友会保守的地主大財閥利益に密接であり、現代自由民主党に近いものであった一方で民政党は「議会中心主義」を掲げ革新的都市部中産階級から支持されており、旧民主党(のちの立憲民主党など)に近いものであった

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