意味マークアップとは? わかりやすく解説

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意味マークアップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 01:17 UTC 版)

マークアップ言語」の記事における「意味マークアップ」の解説

手続きマークアップ特定の視覚表現実現する処理上の命令付与するのであるが、意味マークアップはテキスト断片に印を付けていくものである例えば、ウェブサイト更新情報記述するための Atom という言語には updated タイムスタンプ印すマークアップがあり、情報項目が最後にいつ更新されたのかを発行者表明するのに使われるAtom規格では updated の意味するものについて論じており、そのマークアップ形式について規定されているが、それがユーザに対してどのように表示されるのか、またそもそも表示されるべきなのかについては何の規定もない。このマークアップ処理系ごとに様々な用途使われ、その中には Atom 言語設計者たちが予想もしなかったものが多く含まれるだろう。SGMLXMLは意味マークアップ言語設計支援するために設計され仕様メタ言語)である。 以上は概念的な分類であって実際にはどのシステムでも別種マークアップ共存している。例えHTMLでは、純粋な手続きマークアップボールドのための B など)と純粋な意味マークアップ(BLOCKQUOTEhref 属性など)が共存している。HTMLにはさらに PRE 要素があり、視覚マークアップ領域囲んでテキストタイプしたとおりに表示させるともできるマークアップ要素とその使用に関する規則通例特定の企業コミュニティごとの様々な種類文書対応するため、標準化団体によって開発される最初期の例としては CALS があり、アメリカ軍技術マニュアル利用されていた。すぐに大規模文書管理する必要のある企業がこれに続きだし、航空機電気通信自動車、コンピュータハードウェアのマニュアル用のタグ群が開発された。これはこの種のマニュアル多く電子的に配布されるきっかけとなり、企業1つの(意味マークアップによる)オリジナルから印刷物オンラインCD版などを作り出すことができた。特筆すべき例は、サン・マイクロシステムズであり、ジョン・ボサック(英語版)がSGML複数媒体向けの文書配布採用し大幅なコスト削減達成したことである。 現在では多くマークアップ言語存在する。よく知られたものでも DocBookMathMLSVGOpen eBookTEIXBRLなどがある。多くテキストのためのものだが、その他の用途使われる専門化された言語もある。 汎用マークアップとは意味マークアップの別名である。現在のほとんどの意味マークアップシステムは文書木構造構造化する。また同時に文書の一部分を文書内の他の箇所から参照するクロス・リファレンス手段提供している。構造化によって、ソフトウェア文書構造を(BLOBではないものとして)把握することができ、文書データベースとして扱うことが可能になる関係データベース持っているような厳格なスキーマ持たないので、「半構造化データベース」と呼ばれる2000年過ぎたころから木構造以外の文書構造に関する大きな関心現れてきた。例えば、古代宗教文学では文献構造本・章・節・文)以外にも、修辞構造散文構造広く用いられるストーリー引用章句段落など)。これらの文書単位文中でたびたび交差するので、簡単に木構造のマークアップシステムでデータ化することはできないこのような構造サポートする文書モデリングシステムにはMECS、TEI Guidelines の一部やLMNL・CLIXなどがある。 意味マークアップの第一長所はその自由度だとみなされている。テキスト断片が「どのように表示されるべきか」ではなく「何であるか」と印されていたなら、その言語設計者予想もしていなかった便利な用途でその断片処理する処理系作られるかもしれない。例を挙げると、HTMLハイパーリンクは、元々、リンクをたどる人の手利用されるために設計されたが、検索エンジンによって、インデックスするべき新しリソース発見するため、またウェブ上のリソース人気測るためにも利用されている。 意味マークアップはまた、文書視覚表現変更効率化する。例えば、イタリック斜体)の表現を「強調」あるいは「外国語」の意図を示すために使うとする。両方とも単に表示方法命令イタリックマークアップすると、両者意図違い記録されず、区別困難になる。後に外国語イタリックにしない視覚表現変更しようとすると、全てのイタリック部分をひとつずつ人間判断して選り分ける作業必要になる。しかし意味マークアップでは両者区別してマークアップするので、視覚表現変更容易になる

※この「意味マークアップ」の解説は、「マークアップ言語」の解説の一部です。
「意味マークアップ」を含む「マークアップ言語」の記事については、「マークアップ言語」の概要を参照ください。

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