引退:仕事から家庭へとは? わかりやすく解説

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引退:仕事から家庭へ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 08:29 UTC 版)

青木鶴子」の記事における「引退:仕事から家庭へ」の解説

1920年鶴子は『神々呼吸』を最後にユニバーサルとの専属契約終了させた。同年4月には洲に「一度日本を見に行ったらいい」と勧められ21年ぶりに日本一時帰国した。この時に鶴子実母タカと妹のスミ会っているが、スミ鶴子アメリカ渡った時にはまだタカのおなかにいたため、これが初対面となった鶴子タカ連れて関西旅行行き、さらに博多にある伯父の音二郎1911年死去)の墓をもうでた。日本滞在中は日活向島撮影所見学にも行きその様子を記念に撮影したフィルム所内試写された。約2か月滞在ののち、6月末にはアメリカ戻った同年9月には洲が会長となって日米親善在米日本人アメリカ化を目的とした「一百会」が設立され鶴子第二副会長就任した1920年前後自分映画会社を持つ洲の仕事好調で、300人を超す従業員抱えながら自分映画作り自伝で「1日20時間働いた」というほど多忙な日々送っていた。そんな中で自らも多忙きわめていた鶴子は、このまま女優続けていると、とても家庭成り立たなくなると思うようになり、女優引退して洲の妻としての役割徹することを決意した手記では、当時心境について「洲の世話をするものは、わたしよりないわけです。そのわたしが、洲がわたしを必要とするときにそばにいないのでは!」と述べている。 その後鶴子主演の『黒薔薇英語版)』(1921年)、『かげろふの命(英語版)』(1922年)に出演してはいるが、ますます排日ムード濃くなる1922年洲が撮影中に身の危険がおよぶ事件遭遇したため、夫妻ハリウッド決別することにした。同年6月末、鶴子とともに再び日本へ一時帰国した。夫妻熱狂的な歓迎を受け、東京駅では夫妻ひと目見よう大勢の人たちが押しかけた。その一方で洲は排日映画への出演日本人から非難されていたため、不歓迎の声も上がり、約2か月間の日本滞在中は不歓迎団体抹殺社を称する団体付きまとわれ、常に不安と恐怖がついて回った鶴子洲の外出中、滞在先の帝国ホテルへやって来た抹殺社の組員500円をだまし取られた。 1923年鶴子洲はフランスの映画会社から『ラ・バタイユ』(1923年)の出演依頼受けた鶴子はすでに女優引退意思固めていたが、洲といっしょにいれるならと出演引き受け7月夫妻フランスへ渡った。この作品日露戦争日本海海戦舞台にしたメロドラマで、洲が主人公日本海軍将校演じ鶴子はその妻を演じた鳥海によると、鶴子映画製作現場日本人人材がいないこともあり、日本人衣装風俗考証にも関与していた可能性があるという。この作品興行的に高い成功収め鶴子フランス政府功績称えられとともに芸術勲章授けられた。 1923年10月鶴子フランスから一時的にロサンゼルス戻り、グレンギャリ城の売却手続き済ませ、翌12月には舞台出演のためロンドンへ渡った洲と落ち合った夫妻1年ほどロンドン滞在しその間には2本のイギリス映画出演した1924年末、夫妻再びパリへ移ったが、鶴子も「非常に愉快なフランス生活」と述べているように、人種差別不快な思いをすることもなく優雅なパリ生活を満喫した1925年夏には洲がブロードウェイ舞台出演することになったため、夫妻アメリカ戻り、その舞台成功収めてからはニューヨークに腰を落ち着けたヨーロッパで映画共演洲を支えていた鶴子は、アメリカ戻ってからはひたすら家庭を守る立場徹した

※この「引退:仕事から家庭へ」の解説は、「青木鶴子」の解説の一部です。
「引退:仕事から家庭へ」を含む「青木鶴子」の記事については、「青木鶴子」の概要を参照ください。

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