実業界進出とは? わかりやすく解説

実業界進出

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 05:07 UTC 版)

徳川頼貞」の記事における「実業界進出」の解説

財界人学者意見参考に実業界進出を決意し1933年昭和8年3月資本金300万円南葵産業設立社長山東三郎)。これを持株会社位置付け子会社として共立不動産日本羽毛製品東洋化工、全羅鉱業南栄化学設立した新興産業進出して独占的な事業を行うところに力を発揮したという。旧大名華族産業進出先駆とされたが、全羅鉱業に不正があるとして池田成彬指摘されたことが発端となり、1936年昭和11年10月9日旧藩出身者杉山金太郎寺島健有馬良橘野村吉三郎濱口梧洞濱口擔、島薗順次郎上田貞次郎)の会合水交社開かれている。杉山寺島事実関係調査に当たり、同年12月に頼貞が山東罷免することで一応の決着見ている。 1934年昭和9年)に財団法人国際文化振興会が設立されると、郷誠之助と共に副会長就任した会長近衛文麿)。1937年昭和12年1月25日尾張徳川家徳川義親越前松平家松平康昌伯爵黒田清大田実ら頼貞の友人中心とする12名が男爵原田熊雄邸に集まり紀州徳川家財政再建に関して協議行っている。1937年昭和13年)、外部の動き刺激され家職中松真卿土岐嘉平林桂代々木邸を分譲地として売却することを決定した1940年昭和15年)、和歌山出身三宅哲一郎元駐チリ特命全権公使設立した日智協会日本チリ協会)の初代会長就任戦時中第14方面軍最高顧問としてフィリピンに約1年間任期派遣され文化面通じて宣撫活動従事した1943年には村田省蔵比島調査委員会副委員長就任マニラ郊外ラスピニャス教会en:St. Joseph Parish Church, Las Piñas)にある世界で唯一とされる竹製パイプオルガンen:Las Piñas Bamboo Organ)が適切に保存されていないことを憂慮しマラカニアン宮殿行政府長官ヴァルガス面会してフィリピン人の手によって修理する必要性力説ヴァルガスは頼貞の提案賛同し修理費の大部分フィリピン政府負担することで合意した。しかし、一部民間負担しなければならなかったが、頼貞がマニラ大司教ロハティに協力求めたところ、無事にロハティの協力得られカトリック信者からの寄付金集まり最終的には頼貞の俸給全て寄付することで修理軌道に乗っている。頼貞は修理完成を見ることなく帰国したが、ラスピニャス教会入り口には「This organ has been restored by Marquis Tokugawa of Japan(このオルガン日本徳川侯爵によって修復された)」と書き込まれているという。

※この「実業界進出」の解説は、「徳川頼貞」の解説の一部です。
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