夫のためのキャンペーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 14:32 UTC 版)
「ミシェル・オバマ」の記事における「夫のためのキャンペーン」の解説
遊説と選挙資金集めによって、夫バラクの政治キャリアの初期から、ミシェルは夫の片腕としてキャンペーンをしてきたが、彼女は初期はそのような活動を面白がらなかった。下院のためのオバマの2000年の活動の間、彼女のシカゴ大学の上司が彼女に、キャンペーンに関して彼女自身が楽しんでいるものがあるかどうか聞いたところ、ミシェルはしばし考えた後、たくさんのリビングルームを訪ねることでいくつか室内装飾のアイデアをもらっていると返答した。2007年の5月、夫が大統領選挙出馬を宣言した3ヵ月後、彼女は自身の専門的な職務を、夫の大統領選挙のサポートのために80%まで削減した。選挙活動のはじめは、彼女は遊説を週に二日のみ、外泊は二人の娘が同行できる場合のみに限定していた。2008年の2月には、8日間に33ものイベントに参加していた。彼女はオプラ・ウィンフリーと一緒に少なくとも2度の選挙活動に現れている。2007年、ミシェルは、夫の大統領選挙活動のために合衆国のさまざまな場所で街頭演説(stump speeches) をしていた。2007年、『シカゴ・サン・タイムズ』のジェニファー・ハンターはアイオワ州の彼女に演説について以下のとおり書いている。「ミシェルは、夫の選挙活動についての決然とした情熱を表現し、雄弁さと知性を持って、心から直截に話す、火付け役だった」。彼女は自身の政治的役割のためにaidesの全女性スタッフを雇用した。彼女は「自分が夫の活動の決定をサポートする代わりに夫が禁煙する契約を交渉した」という。彼女の夫の大統領選挙活動における役割について、彼女は「私の仕事はシニア・アドバイザーでない(My job is not a senior adviser)」と発言した。選挙活動の期間、彼女は、ひとつの枠組みとして母親であることを用いて、競争と教育を議論してきた。この年は彼女にとってはじめての国の政治舞台での選挙年であり、民主党の大統領候補者が2人に絞られるまで最も無名の候補者の妻であった。 選挙活動の初期、彼女は皮肉のこもったユーモアを示し、オバマ一家の生活の秘話を語っていた。しかし、報道各社によって彼女の皮肉がその意味を解説されることなく強調されはじめると、彼女のトークはトーンダウンしていった。『ニューヨーク・タイムズ』の社説にてコラムニストのモーリーン・ダウド (Maureen Dowd) は以下のように書き記している。 .mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}ミシェル・オバマが夫バラクを普通の人間として叱っているのを見たとき、私は少し嫌な顔をしていた。それはつまり、私たちのなかに彼を神様のようにみるような思いがあるということだ…だが 華やかだったJFKを、自分でイングリッシュ・マフィンをトーストするような平凡なジェラルド・フォードに変えるように、バラク・オバマを貶めるのはあまり賢いやり方ではないと思う。もしオバマ上院議員がつくりだしているのがキャメロット的雰囲気(ケネディ時代の華やかな、希望にあふれた雰囲気)だったとして、どうして折角のその雰囲気を壊してしまうのか? 2008年2月、TVニュース番組で「ヒラリー・クリントンが民主党候補者に指名された場合でもヒラリーをサポートするために活動できるか」と尋ねられた際に、ミシェルは「それについて考えなければならない」「ヒラリーの政策や、その手法や傾向についてよく考える必要がある」と答えた。だがインタビュアーに「(ヒラリーを支持するのは)当然のことではない、ということか?」と問われると「この党にいる誰もが、候補者が誰であろうと必死に働くつもりでいる」と弁明した。 2008年の民主党候補者指名争いの間、ミシェルはヒラリー・クリントンを批判していたが、2004年にインタビューを受けたとき、ミシェルは賞賛する政治家の妻は誰かと尋ねられてヒラリー・クリントンの名をあげ、「彼女は賢く、上品で、公の場で見せる姿はいつも何とか子供を真面目でしっかりとした人間に育てようとしているようにみえる」と答えている。 2008年10月6日に放送されたラリー・キング・ライブでブラッドリー効果はもう過去のものであるかと尋ねられたとき、ミシェルは、夫の指名候補選での結果を見ればブラッドリー効果はもう過去のものだということが分かる、と述べている。 同日、ジョン・スチュワートの『ザ・デイリー・ショー』に出演したミシェルは、夫やその政治キャンペーンへの批判をかわした。なおミシェルが『ザ・デイリー・ショー』に初めて出演したのは夫が3度出演してからのことである。 翌週末ミシェルは、女性支援者から民主党全国委員会と大統領選挙戦の支援金を募るため政治資金パーティーを開いている。 ミシェルは、働く女性からの支持も得ている。 シークレットサービスがミシェルにつけたコードネームは "Renaissance(ルネサンス)"である。
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