地引き網のその後とは? わかりやすく解説

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地引き網のその後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 23:56 UTC 版)

地引き網」の記事における「地引き網のその後」の解説

大規模なものでなくとも、地引き網多く漁夫引き子労働力を必要とした。網引きへのろくろの採用一般化したのは明治前期、揚網ウインチ採用近年のことである。人手問題加えて代表的な沿岸漁業であり漁撈特質から沿岸への回遊魚豊富な時代隆盛であったが、工場生活排水などによる漁場汚染により回遊魚減少したことと、沖合船引網漁の発展により衰退した現代地引き網漁の主なものを以下に示す。 両手廻し地曳網漁業 茨城県の、岩礁等の障害海底になくしかも海浜漁場条件良い場所では、イワシアジカマスなどの地曳網が行われる。網の規模は場所や魚種によって異なるが、袋網20メートルから40メートル袖網長さ片側90メートルから200メートル程度で、先端に1メートル内外の高さを保つよう手木をつける。沖合いにて袋部から投入し双方廻し陸に向かって網をかける。網船2艘のほか手船1艘、漁夫30人前後である。 片手廻し地曳網漁業 徳島県外海面した砂浜海岸では、片手廻し地曳網が行われる。漁具袋網両袖および曳綱によって構成され両手廻しとほぼ同様である。1艘で行う片手廻しであり、捕網を中心に両袖均一になるよう陸から引き、最初広く離れているが引き揚げるにつれて接近し最終的に一箇所合わせて引き揚げる重ね曳網漁業 新潟県の上越地沿岸では、3月から6月にかけて本網と小尻まき網または大尻まき網より成る重ね曳網によってアジサバタイなどを漁獲する網船に本網および曳綱を積載し沖合い出て潮流前方より投網し、投網が終わると陸岸より引き揚げる。本網が陸岸100メートルくらいに来たら尻まきを巻き、本網のかさごを解いて本網を引き揚げる同時に尻まきを巻き上げ、陸岸まで引き揚げくみ出すサヨリ地曳網漁業 京都府沿岸地先の、水深10-20メートル距岸100メートル内外のところでは、3月から5月地曳網によるサヨリが行われる。小型船2艘を用い4-6人が分乗して操業する魚群発見する半円状包囲するように網をうち、陸地到着し引き寄せるワカサギ地曳網漁業 北海道石狩川河口では、12月から翌年5月にかけ地曳網によるワカサギが行われる。河川曳網作業上流から網を駆け回す。川底障害物のないできるだけ平坦な場所が作業好ましく潮差少な時に好漁が期待できる。 かつら網漁業 鳥取県ではかつら網によるが行われる。かつら網漁には地曳網のほかブリ綱が用いられ先ず長さ800-1000メートルの曳綱に10×70センチメートルくらいの白色塗装した木製ブリ300前後取り付けたブリ綱を曳航し岩礁地帯の瀬付魚群威嚇し沿岸近く追い込むその後沿岸近く平坦なところでブリ綱の外側地曳網投入曳船により網の曳綱を曳子に渡し砂浜上に曳き揚げ漁獲する。なお1回操業に8時間から10時間を要する。 地こぎ網漁業 和歌山県白浜町富田中の沖合いで地こぎ網漁業が行われる。地こぎ網は2艘のこぎ船とこぎ船に曳航された1艘の網船による漁で、網船流向上り潮場合は潮上寄り漁場で逆巻き右巻きに、下り潮の場合左巻き投網する。2艘のこぎ船は投網した網のこぎ綱を取り500メートル程度間隔で平行に陸方機関全力曳くが、浜に着くまで5時間ほどかかる。浜に着いたらこぎ綱を陸に渡し陸上で曳き寄せるがさらに2時間程度要する観光地引き網日本全国各地体験観光地引き網が行われている。観光客料金払って引き子となり、とれた持ち帰れる。

※この「地引き網のその後」の解説は、「地引き網」の解説の一部です。
「地引き網のその後」を含む「地引き網」の記事については、「地引き網」の概要を参照ください。

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