土地利用・売却計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 23:15 UTC 版)
空港島の土地は、滑走路やエプロン、管制塔などの空港施設部分を除く82.4haを売却する予定であり、定価はおおむね1平方メートル当たり27万円である(旅客ターミナルや駐車場、貨物ターミナル、海上アクセスターミナルはいずれもが土地を購入せず、賃貸で営業している。)。土地売却を促進するため、工費軽減で浮いた100億円の範囲において、定価の3割引から5割引で処分するという優遇策を2007年度から実施中である。しかしながら、開港から10年が経過した2016年2月時点で売却・賃貸された土地は分譲地全体の13%にとどまっている。ただし、82.4haのうち造成工事が完了し整備済みの面積は約40ha(2017年7月時点)であり、残りはもともと売却できない土地である。 一方で、影響を強く受けたのはポートアイランド第二期であり、空港開港直後より企業進出が急増、ほぼ空き地であった土地が現在ではポートライナー沿線を中心に300社を超える企業が誘致され、次世代スーパーコンピュータ「京」や「富岳」などが誘致されるきっかけともなった。 現在までに売却あるいは売却予定の土地は以下の通りである。 小型航空機機能用地(固定翼)ヒラタ学園 神戸エアセンター(後述) エアバス・ヘリコプターズ・ジャパン 神戸空港事業所(後述) 小型航空機機能用地(回転翼)神戸ヘリポート(建設中) 総合物流施設用地カツヤマキカイ KOBE Headquarters空港島東部に本社棟・商業棟が位置する。2013年10月より操業開始。本社棟は第27回日経ニューオフィス賞で近畿ニューオフィス奨励賞を受賞している。 保管施設用地上組神戸空港島ロジスティックセンター (KALC)港湾運送業の上組(神戸市)が神戸空港島に倉庫や事務所を建設し、多目的倉庫機能を備えている。約2haを分譲で取得する予定である。2009年12月16日に竣工。 上組物流倉庫ロジスティックセンター東側に隣接し、約25,330m2 の総合物流センターとして稼働している。2015年11月より操業開始。 業務施設用地トヨタレンタリース神戸 神戸空港店 トヨタレンタリース兵庫 神戸空港店 Fレンタカー兵庫 神戸空港店レンタカー用地。2系列3社に合計 0.3ha を開業時に処分。処分価格は定価の3割引。2012年にはFレンタカーの敷地が約 500m2 拡張された。 鉄軌道車庫用地神戸新交通 車両基地(予定)空港開業以来、車両基地新設は白紙となっていたが、2016年の車両増備により、現在の中埠頭車両基地の最大収容両数に達してしまい今後の増備が不可能なため、近年再び構想が浮上している。元々の新設予定では8両編成に対応した車両基地の建設が計画されていた。 結婚式場名古屋の結婚式場業者(ワールドブライダル)にラグーン沿いの1.17ha。2008年11月から「ラヴィマーナ神戸」の名称で開業。0.3haを最初に購入し、残りは10年の期限で賃借。賃借期間中に購入を義務づけ。売却単価はいずれも定価を予定。 水素サプライチェーン実証事業施設空港島北東部に位置する。川崎重工業、岩谷産業、電源開発が行う水素サプライチェーン構築実証事業によるもの。液化水素運搬船の係留施設やアンローディングアーム、液化水素貯蔵タンク(容量150トン)等を備える。液化水素のオーストラリアでの製造・日本への海上輸送・荷役・貯蔵の実証事業が行われている。
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