千葉移転から2009年までの応援スタイル
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「マリーンズファン」の記事における「千葉移転から2009年までの応援スタイル」の解説
ロッテは千葉移転後、川崎時代およびそれ以前とは打って変わって、球団運営に積極的な方策を取るようになって、若年層のファン獲得に成功し、さらには1995年には10年ぶりの2位になったこともあり、老若男女問わず大幅にマリーンズファンが増加した。 千葉移転してから6年後の1998年途中から2009年までのマリーンズファンの応援スタイルも、若年層ファンおよび女性ファンが大幅に増加したこともあり、これまでの応援スタイル(千葉移転当初から1998年途中)を廃して新たなスタイルになった。この応援スタイルは、ゲート横に陣取る応援グループ『Marines Victory Productions』と親交の深い『ウルトラス・ニッポン』のメンバーや、Jリーグ各チームなどのサポーターの影響を強く受けていると言われ、応援団自身も公式にサッカーやアメリカン・スポーツなどを参考にしたことを認めている。『bombonera』『Rabona』のような本来はサッカーのサポーターへ向けたファッション・ブランドからも、例外的にマリーンズ・ファンへ向けたファッション・アイテムが出回っているという側面もあり、サッカーの影響が色濃い。 具体的には、以下の点が特徴として挙げられる。 従来応援に使われてきたメガホンを用いず、手拍子と指笛を主体とした声による後押しを行った。 攻撃時の応援歌において野球応援では広く使われているトランペットの他、寸胴型のドラムなどの鳴り物を使用する。インチャ(バルサ)ホーンは2005年頃まで頻繁に使用しており、一時の自粛期間を経て2008年以降は応援団登録者に限って使われるようになっていた。 応援歌は既存の曲をアレンジして歌詞をつけて使用している。原曲はスカや洋楽、邦楽、アニメソング、各国民謡、K-POP、ゲーム、パチスロのBGMなど多岐にわたった。 試合開始の際にフェイスタオルや、マフラータオル、メッセージボード等を両手に広げ『オズの魔法使い』の『Over The Rainbow (虹の彼方に)』を大合唱した。 メッセージ性の強い両手持ちの旗「ゲートフラッグ(ゲーフラ)」を掲揚する。ただし、現在ではゲートフラッグの使用を許可する球場が少なくなってきて、現在で使用許可されている球場は、ZOZOマリンスタジアム、メットライフドーム、北九州市民球場のみ。 「マーチ旗」「ミニフラッグ」と呼ばれる小旗を使用する。以前から自作で使われていたが、2007年に球団が売り出したことによって急速に普及した。基本的には試合開始前や相手投手交代時にテーマにあわせて球場全体で振っている。一部では、アルゼンチンサッカーのサポーター(インチャ)が使うような大きいパラソルを使用した。 「ゲート横」「危険地帯」と呼ばれる一部ではジャンプをする際にはタスキ状の長い布「バンデーラ」を使用した。 代名詞ともなっているタオル回しは「白いタオルとボールが重なってロッテ選手の打撃の妨害になる」「巨人応援団も流用している」などの理由からインプレー中は行われていないが(大量に点差がついて勝っている場合のみ例外)、未だにチャンステーマ時に回すものと誤解している人が多いため、以降チャンステーマの代わりにジャンプをするようになった。 レプリカユニフォーム・またはそれを模したウェア等を着用する。マリーンズファンの多くはホーム用及びビジター用のレプリカを所持していて、千葉マリンなどのホームではホーム用を、ビジターではビジター用を着用する。外野席は常にホームなら白、ビジターは黒一色となっている。レプリカユニフォームはファンクラブ有料会員の入会特典でもあり、種類は選択可能である。ただ、前述の縁起の良さからホームユニフォームでは「誠」を選ぶ人が2006年には急増した。2009年には、旧ロッテオリオンズ時代のレプリカユニフォームが製作されたこともあり、多くのファンが着用している。 MVP(Marines Victory Productions)ツアーというツアーが年に数回行われ、その観戦料の安さや特典等に惹かれ多くのマリーンズファンが参加した。 こうした応援スタイルは読売ジャイアンツなど他球団の応援スタイルにも影響を与えており、特にレプリカユニフォームを着ての観戦は他のプロ野球11球団でもすっかり定着している。大阪近鉄バファローズの名物応援「タオル回り」(タオルを頭上に掲げて自らが一回転する、合併後にオリックス・バファローズに引き継がれるが廃止)は、「タオル回しはカッコイイが、これをそのままやるとパクリになるから」という理由で始まった。近年の日本の高校野球でも、応援歌が新旧問わず頻繁に使用されている。 ジェット風船については、白色の風船に統一している(これはビジターでも同様)。勝利時にも飛ばす場合あり。
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