北陸線東岩瀬駅列車正面衝突事故とは? わかりやすく解説

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北陸線東岩瀬駅列車正面衝突事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 22:45 UTC 版)

日本の鉄道事故 (1949年以前)」の記事における「北陸線東岩瀬駅列車正面衝突事故」の解説

1913年大正2年10月17日 北陸本線東岩瀬駅(現・あいの風とやま鉄道線東富山駅)で、上り列車行き違いを行う予定下り臨時貨物列車43列車オーバーラン起こして本線進入上り対向転轍機外方約24mの箇所停車した手信号による退行中の午前4時23分ごろ、今庄駅運送店主催の善光寺参詣旅行者乗せた上り臨時団体旅客列車700列車停止信号冒進衝突した上り旅客列車前部客車10両を、後部貨車12両を連結した編成であったが、うち客車6両が転覆脱線客車2両が破損貨車1両が脱線旅客24名が死亡(うち18即死)、旅客106名、職員1名が負傷した日本経済評論社事故鉄道史 疑問への挑戦』では即死21名、救出後事故当日中に死亡した者3名、23日午後に死亡した者2名、重軽傷104名としている)。 下り貨物列車オーバーラン上り旅客列車停止信号見落とし上り旅客列車乗務員は、夜間信号を照らす石油ランプの火が消えていたために信号確認できなかったと証言した)、またはブレーキ操作の遅れが衝突原因とされている。 下り貨物列車運転士及び上り旅客列車運転士起訴され1914年大正3年4月7日上り旅客列車運転士禁錮8か月下り貨物列車運転士罰金200円の刑が確定した事故発端であるオーバーラン起こした下り貨物列車側よりも上り旅客列車側の処罰が重い理由は、明治42年制定列車運行信号取扱心得168条において「遠方信号機確認できない場合当該信号機最大制限のある危害信号現在の停止信号)の現示があるものとして徐行し必要に応じて停車しなければならず、場内信号機停止信号であるならばその手前で停車しなければならない」との規定違反していたためである。 また、1915年大正4年2月1日付で鉄道院部内処分が行われ、上り旅客列車側の遠方信号機灯火理由東岩瀬駅長が減俸処分下り貨物列車緩急車へのブレーキ管の接続不完全だったにもかかわらずつながってはいたが、ブレーキかからない状態だった)発車させ、その際虚偽報告をした事故当時富山駅助役処分発令時は事故の責任より金運輸事務所運輸課員降格されていた)が同じく減俸処分部下上り旅客列車乗務員)への監督責任より糸機関庫主任譴責処分となっている。 この事故機に安全側線採用され日本全国整備された。安全側線低速でのオーバーランに対しては有効であるが、運転士停車操作行わない場合安全に停車できず、有効長が短いため砂利盛り乗り上げるなどして脱線転覆し結局本線支障することがあるその結果発生した事故の例として、後年発生した参宮線六軒事故常磐線三河島事故などがある。これらの事故教訓ATSATCなどのさらなる安全設備進展した大正初の鉄道事故

※この「北陸線東岩瀬駅列車正面衝突事故」の解説は、「日本の鉄道事故 (1949年以前)」の解説の一部です。
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