写象主義者とは? わかりやすく解説

写象主義者

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/26 19:10 UTC 版)

ヒルダ・ドゥリトル」の記事における「写象主義者」の解説

ドゥリトルはイングランド到着してから間もなくそれまで書いてきた詩をパウンド見せたパウンドは既にソーホーエッフェル塔レストランで他の詩人と会うようになっていた。オールディントンと議論していた詩の概念原則についてドゥリトルの詩が近いことに印象受けた。オールディントンとは、自由詩短歌、および俳句緊張感簡潔さ、さらに不必要な言い回し全て排除することを通じて当時の詩を改革する計画共有していた。1912年夏、彼等3人は「最初の写象主義者3人」を宣言し、その原則次のように決めた主語であれ目的語であれ「モノ」を直接扱う 対象提示貢献しない言葉絶対的に使用しない 韻律に関して: 音楽的フレーズ並び構成しメトロノーム並びにはしない 同年パウンド大英博物館に近いティールームでドゥリトルと会っているときに、彼女の詩に「H.D. 写象主義者」という署名付けたした。これがドゥリトルの文学人生の大半で、詩人付いて回るラベル始まりとなった。しかし、ドゥリトルは様々なときに別の異なる話をしており、その経歴の間では様々な筆名出版していた。同年、ハリエット・モンローが雑誌ポエトリー」を創刊しパウンド外国語編集者務めるよう求めた10月パウンドは「写象主義者」という見出しの下に、自身とドゥリトル、オールディントンによる3つの詩投稿した。オールディントンの詩は11月号に掲載され、ドゥリトルの「方法ヘルメス」、「果樹園」、「警句」と題した詩は1913年1月号に掲載された。運動としての写象主義は、ドゥリトルを主要な提唱者として始められた。 写象主義者集団初期モデル日本から得ていた。ドゥリトルはリチャード・オールディントン学芸員詩人のローレンス・ビニヨンと共に専ら大英博物館印刷室をしばしば訪れ日本の伝統的な詩を取り込んだ錦絵刷り絵を観察した。しかし、ドゥリトルはギリシャ古典文学、特にサッポーの詩を読むことから詩を作る方法得ていた。この関心についてはオールディントンやパウンドとも共有し各人ギリシャ詩人作品模索品を制作した1915年、ドゥリトルとオールディントンは、ギリシャラテン古典から翻訳したものの小冊子、「詩人翻訳シリーズ」を始めた。ドゥリトルはエウリピデス戯曲翻訳し1916年には『アウリスのイピゲネイア』のコーラス翻訳出版し1919年には『アウリスのイピゲネイア』と『ヒッポリュトス』のコーラス翻訳1927年には『煮え切らないヒッポリュトス』というヒッポリュトス翻案1931年には『バッコスの信女』と『ヘカベ』のコーラス翻訳1937年には『イオン』の抄訳である『エウリピデスイオン』を出版した。 ドゥリトルは、1917年アンソロジーの『写象主義詩人』の最終版発行まで、グループとの関わり続けた1915年アンソロジーでは、ドゥリトルとオールディントンが編集作業大半行った。オールディントンの担当した『写象主義者アンソロジー1930年』にもドゥリトルの作品掲載された。1930年代末までの全ての詩が写象主義モード書かれており、言語予備古典的厳粛な純正さ利用していた。この執筆スタイル批評が無いわけではなかった。1915年5月、「エゴイスト」の写象主義者特集では、詩人批評家のハロルド・モンローがドゥリトルの初期作品を「ちっぽけな詩」と言い、「想像力貧困か必要もない過剰な抑制だ」と言っていた。 1915年アンソロジーに初掲されたドゥリトルの最初期作品であり良く知られた詩である『オレイアス』(山の精)が初期スタイル表している。 Whirl up, seaWhirl your pointed pines. Splash your great pines On our rocks. Hurl your green over us— Cover us with your pools of fir. 回れ、海よ 先のとがった回れ その大きな飛沫をあげろ 我々の岩の上で その緑の投げかけろ 針葉樹の塊で我々を覆え

※この「写象主義者」の解説は、「ヒルダ・ドゥリトル」の解説の一部です。
「写象主義者」を含む「ヒルダ・ドゥリトル」の記事については、「ヒルダ・ドゥリトル」の概要を参照ください。

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