写研書体の「OpenTypeフォント化」とは? わかりやすく解説

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写研書体の「OpenTypeフォント化」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 02:06 UTC 版)

写研」の記事における「写研書体の「OpenTypeフォント化」」の解説

写研2011年7月東京ビッグサイト開かれた第15回国際電子出版EXPO2011」に出展従来方針大きく転換しOpenType化した写研フォント」を年内をめどにリリースする石井裕社長名で発表した写研はこの時点OpenType化作業は終了しているとして、会場ではどの書体からリリースするべきかのアンケートを行うとともに印刷業界におけるプロユースを念頭にAdobe InDesign CS5上で組版iPadでの電子書籍閲覧などで写研フォント用いデモンストレーション行い大きく注目された。価格未定で、電算写植機用デジタルアウトラインフォント(Cフォント、タショニムフォント)で存在する全書体を予定していた。 しかしOpenType化の元データとなったCフォントやタショニムフォントは、1980年代初頭の古い技術設計水準製作されたもので、各社現行デジタルフォント比べ原字対すアウトライン精度低かったため、写研は1文字ずつデータ修整する作業着手せざるを得なくなり2011年末を過ぎて販売時期未定の状態が続いた。 さらに写植時代既存文字だけではAdobe-Japan1-3OpenType Std)相当にしかならない問題があり、写研印刷業界自社ユーザー聞き取り行ったところ、Adobe-Japan1-4OpenType Pro2000年3月発表)以上を標準とする現代商業印刷では、業務用用いるには難しいとの指摘なされた印刷業界求めるAJ1-4以上にするには、写植時代にはなかった不足分文字各書体ごとに新しくデザインする作業避けられない一方写研から書体開発デザイナーたちが去って既に10年あまりの年月経過しており、結局2016年ごろを最後に写研フォント」を提供しようとする動きはいったん途絶えた

※この「写研書体の「OpenTypeフォント化」」の解説は、「写研」の解説の一部です。
「写研書体の「OpenTypeフォント化」」を含む「写研」の記事については、「写研」の概要を参照ください。

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