冠されるべき称号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 06:27 UTC 版)
「アンドリューサルクス」の記事における「冠されるべき称号」の解説
アンドリューサルクスは「史上最大の陸生肉食獣」と表現されることがある。しかし、実際には「最大」をこれと断じ得る種は存在せず、よって、語られるものの全ては最高位を複数とする「最大級」である。そして、頭骨長83.4cmで体長(頭胴長)382cmの本種は、まずは間違いなく現在知られる限りでの最大級と言える。 北米に現生のシンリンオオカミ(アラスカオオカミ、Canis lupus occidentalis)との体長比較では約3倍であるという。現生ネコ科で最大のトラは体長(頭胴長)190- 220cm、全長240- 330cm、体重180-310kg(最大値384kg)。全長(頭胴長+尾長)でもアンドリューサルクスの体長に及ばない。現生最大のホッキョクグマは体長(頭胴長)約220-280cm。体長では明らかにアンドリューサルクスのほうが上を行っている。ただし、ホッキョクグマは平均体重250- 500kgと質量が大きい。史上最大のクマとして知られるホラアナグマ(en)は体長約3mながら、推定体重約400-600kgと重量級である。体重については、日本のヒグマで平均300kg未満(最大値450kg)、北米のハイイログマ(グリズリー)で平均450kg未満であるが、アンドリューサルクスの数値は180-450kgの間のどこかにあると推算されている。つまり、巨大肉食獣のなかにあって質量的には特筆するほどの値ではないと言える。肉歯目ヒアエノドン科(en)のメギストテリウム(en)も推定体長4m、推定体重900kgとされる。5- 6mで1,500kgとする説もあって、それが事実であれば間違いなく最大であるが、推定値の信憑性に疑問が残る。この種は腐肉食獣であった。
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