光緖31年制式とは? わかりやすく解説

光緖31年(1905年)制式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 01:07 UTC 版)

軍服 (中華民国)」の記事における「光緖31年1905年制式」の解説

1903年3月から完全な洋装導入模索し1904年9月制定された《練兵處奏定陸軍營制餉章》中にて「軍服制略」の一項を設置、「身体の形に合い動きすいものとしなければならない」と定義された。同年12月、「另定新軍官制事宜」にて、八旗官員制度改め階級西洋式三等九級制とした。 1905年3月の完全西洋式階級編成合わせて同月から試製洋装導入し調整経て翌月1905年4月ごろから正式導入された。 常装は、試製品では日本海軍第一種のように前合わせホックの上衣で左右に3つポケットがあるものであったが、正式導入では代わって日本陸軍明治37年戦時服や、天津駐留帝政ドイツ東アジア遠征軍団で使用され夏季野戦服の影響受けた思われる簡素なものへと変更された。布地は冬は藍色上衣の前あわせのボタン露出、夏はカーキ色上衣の前あわせが隠しボタンとなっている。階級日本軍ベースとしており、袖に配された黒のパイピングボタン表された。 礼服紺色で、上着はシングルブレストだが、日本ドイツロシアのフロックコートダブルブレストの2種類存在したいずれもポケットはなく、直径2cmボタンが7個。17のサイドスリットが入る。肩章長さ10.5cm、幅4.5cm、厚さ0.4cm。襟には宝珠を持つ竜が配された。宝珠の色は上等官は赤、中等官は青、次等官は白。ズボンは黒で上等官は幅3cm太線2本の間に0.2cm細線が入り間隔は各0.3cm、中等官は3cm太線が0.3cm間隔で2本、次等官は4.5cmの太線1本。 操帽(制帽)は調整期ケピ帽であったが、正式導入ではドイツ式官帽変更された。制帽常装同色夏季冬季2種類があるが、礼装のものを平時に被る写真も多い。従来の清式のもの(寒帽)を被ることもある。将校帽章は、二匹の龍が中央の宝玉を囲む意匠となっている。憲兵のみ帽章異なる。 下士官兵階級礼装では袖口パイピング常服では上腕部にV字型の徽章肩章には所属部隊表記する帽章一匹の竜が前面向いたデザイン試製常装1906年冬季常装各種 騎兵正軍校(大尉に相当、楊振中国語版)、1907年ごろ) 防寒用の耳当て使用。王金銘(中国語版夏季常装軍官ら。曰垓、羅佩金蔡鍔殷承瓛李烈鈞1911年夏季常装の副参領(中佐に相当)。孫伝芳 冬季常装着用第3軍官1908年ごろ 外套着用軍官 竜済光常装規定外の改造例。帽章規定異なる。施従中国語版常装規定外の改造例。礼装肩章ボタン付けている。廕昌 常装規定外の改造例。礼装肩章飾緒付けているほか、帽子ロシア式の仕立てにしている。楊纘緒(中国語版常装規定外の改造例。礼装肩章ボタン飾緒付け、更に袖章付けていない。程経邦(中国語版演習中の砲兵1910年行進する歩兵試製礼装1905年礼装に寒帽の正都統着色されているが、実際の色はもっと暗い。袁世凱礼装実物黎元洪着用していたもの礼装副都統。何宗蓮 礼装の副参領(中佐に相当)。孫道仁同じく礼装全員短袴はいている。 礼装規定外の改造例。載濤(中国語版礼装規定外の改造例。海軍軍官エポレット人物)を除く陸軍全員規定外のフロックコート型を着用しており、このような仕様広く流行していたことが伺える(1907年ごろ)

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