光線からの目の保護
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/13 13:08 UTC 版)
「マジックミラー」の記事における「光線からの目の保護」の解説
サングラスに応用したものは、ミラーグラスと呼ばれる。これは光の透過量が極めて少なくなるため、強い光から目を守るために利用される。 光を(反射ではなく)吸収する通常のサングラスでも同様の効果を得られるが、特に紫外線など波長が短く目に有害な光線を効率よく遮断することができる。また、偏光レンズを使った場合は、水面での反射光などまぶしさの元になる光を選択的に反射させられる。 ミラーグラスでは、レンズの裏に後方や自分の顔が反射して映り視界の妨げになるので、レンズを顔に沿って曲げて伸ばしたり不透明なカバーをつけたりして隙間をなくしレンズの裏側に光が入らないようにした「ラップ型サングラス」にすることもある(通常のサングラスでも多少の反射があるためラップ型にすることがある)。 ヘルメットのバイザーに用いた場合、側面から光線が入るとバイザー内部で光が乱反射するなどして、場合によっては一瞬にして前方視界が全く見えなくなる危険性がある。このため、強い紫外線からの防御を優先すべき宇宙服や航空機用のヘルメット以外ではあまり用いられない。宇宙服の場合、熱と紫外線遮断と同時に可視光線の透過率を高めるために純金が蒸着されている。金は他の金属に比べて延性が高いため、薄く貼り付けることが可能である。 オートバイ用乗車ヘルメットでは光の透過率が高いミラーバイザーなどは存在するが、こちらは外から見ると光の反射加減で虹色に見えるなど、厳密な意味でのマジックミラーではない。なお放射線防護服では光線ではなく放射線から目や顔を防護するために金属皮膜を用いたバイザーも使われるが、これも外から見ると虹色に見える。
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