先進戦術機技術開発計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 00:50 UTC 版)
「マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス」の記事における「先進戦術機技術開発計画」の解説
国連軍がアラスカにあるユーコン基地で進めている、各国間の情報・技術交換を主目的とした国際共同計画で、通称「プロミネンス計画」。外国からの新技術流入によるブレイクスルー、設計思想の硬化防止、世界的な技術水準の向上などのメリットがある一方、水面下では外国への情報流出・機密漏洩の危険性、対BETA戦後を睨んだ参加国の政治的介入や、利益獲得を優先させる企業同士の妨害工作などのデメリットも生じており、国連が掲げる「東西陣営の協調」「人類の大団結」という理想にはほど遠い。また、計画章には太陽と人類初の戦術機・F-4のシルエットをモチーフにしたデザインが採用されている。 ユーコン基地 アラスカの東西を流れるユーコン川とポーキュパイン川に沿った米国領(南側)とソ連租借地(北側)の境界線にまたがる地域に建設され、2つの川の合流点付近に建設されたフォート・ユーコンの司令部を中心に居住区・商業施設、整備・研究施設、飛行場、宇宙往還機基地、演習場などが建設されており、その広さは東西240kmにも及んでいる。基地全体が国連管轄区であるため、基地関係者の大半がフリーパスで米ソの国境線を通行できるようになっている。対BETA防衛ラインから離れた後方地域とはいえ、米ソの領土にまたがり、両国が中心に技術交換を進めている背景を考えれば、後方であっても緊迫した状況下にあるともいえる。 フェニックス構想 米国・ボーニング社による既存戦術機のアビオニクス換装と追加パーツの装着によって第3世代戦術機に相当する性能を持たせるという、既存戦術機のアップデート・プラン。しかし、米軍の戦術ドクトリンではG弾の運用が前提となっており、戦術機は予備戦力的な位置づけで考えられているため、戦術機の開発・生産に割り当てられる予算が少ない中、低コストと高性能化の両立を目指して進めざるを得なかったという背景もあるが、アルゴス試験小隊で進められたF-15・ACTV「アクティヴ・イーグル」の実証試験では良好な結果が得られ、後に「XFJ計画」の技術と併せることでF-15SE「サイレント・イーグル」が開発されることとなった。 XFJ計画 77式「撃震」の耐用年数が迫り次期主力機の完成を待つ時間的余裕もない中、日本単独で改修を実施した94式「不知火・壱型丙」も満足できる成果が得られず、袋小路に陥った日本帝国軍が「プロミネンス計画」に参加することで技術的な行き詰まりの解決を目指した計画。米国(主にボーニング社)のノウハウ吸収を計り、上記の「フェニックス構想」と同様の手法で「不知火」の性能向上を図る機体改修計画をメインに進め、XFJ-01(a・b)「不知火・弐型」を開発、アルゴス試験小隊と日本帝国軍・富士教導隊で評価試験が進められた。 П(ペー)3計画 ソ連軍のイェジー・サンダークが進めている謎の計画。クリスカとイーニァに何らかの関わりがあるようだが、詳細は不明。 99型電磁投射砲 日本帝国軍兵器廠が戦術機用携行火器として独自開発した、初の実戦用戦術レールガン。XFJ計画の一環として日本国外での実地試験に持ち出され、カムチャツカ州に襲来したBETA群に対して実施した不知火・弐型(フェイズ1)による実戦射撃では、約3000体のBETAを一瞬のうちに殲滅するという凄まじい威力を発揮した。しかし、ブラックボックス化された中枢部には「横浜絡み」のG元素由来の技術が用いられており、兵器廠内でも解析できていない部分が多々ある。その威力と開発経緯から政治的・軍事的にも大きな意味を持つ兵器であり、ソ連への技術漏洩を危惧する軍内の一派が、計画推進者である巌谷を批判する場面も見られた。
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