代表騎乗馬
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ホクトヘリオス 柴田が初めて出会った名馬。今でも「ヘリオスに競馬を教わった」旨の発言をすることがある。古馬となってマイル路線に定着後に、柴田とのコンビが結成された。レースぶりは不器用そのもので、いつも後方から追い込む戦法であった。GIIまでは通用したがGIでは足りず、1着馬がゴール板に達する頃に大外から追い込んで掲示板に載る程度の成績であった。最後までGIを勝つことは無かったが、柴田とのコンビでは重賞3勝を挙げる。 ホクトビーナス ホクトヘリオスの半妹で、兄と同じ中野隆良厩舎の管理馬。1989年のデビュー戦での勝利が、柴田のJRA通算100勝目となった。ダートで2連勝し、同年の桜花賞に出走したが武豊騎乗のシャダイカグラの2着に終わり、後に自著で「今の自分が乗っていれば、勝てた勝負だね。あのときはほんのちょっと、残り3ハロンとまではいかなくても、570メートルくらいで若さが出た。詰めが甘かった」と言うほど悔いの残るものであった。 ヤマニンゼファー 上述に記載。 マチカネタンホイザ 父は名種牡馬ノーザンテースト。母系も数々の名馬を輩出したスターロツチ系のため大変期待されていたが、血統に似合わぬズブさのため、大レースに出走するものの掲示板に載るのがやっとの有様であった。そして『一流半』の烙印を押された所で柴田に手綱が巡り、このコンビでアメリカジョッキークラブカップなど重賞を2勝した。なお、旧6歳(現5歳)秋にはジャパンカップを鼻出血で、有馬記念を蕁麻疹により連続で出走を取り消すという珍事件(いずれも柴田が騎乗する予定であった)を起こした。 タイキフォーチュン 1996年の第1回NHKマイルカップを優勝。勝ちタイム1分32秒6は、2004年にキングカメハメハに破られるまでのレースレコード。柴田が騎乗することの多い厩舎の一つである、高橋祥泰厩舎の管理馬。 オフサイドトラップ サイレンススズカが故障を発生し競走中止となった1998年天皇賞(秋)の優勝馬。ナリタブライアンと同期で、8歳(現・7歳)の天皇賞制覇は史上初であり、当時最年長勝利記録だった。 キングヘイロー 1999年の東京新聞杯より手綱を取り、2000年高松宮記念を優勝。 ホットシークレット 2001年第115回目黒記念(GII)では、本来逃げ馬であるはずのこの馬を柴田の判断でわざと出遅れさせ、そのまま最後方から追い上げ、レコードタイムで勝利した。 プリエミネンス 1997年生まれのアフリート産駒。川崎の関東オークス(統一GIII)を初め、札幌のエルムステークス、浦和の浦和記念(統一GII)など各地の交流重賞8勝すべてを、柴田とのコンビで挙げた。牝馬ながら2002年のJBCクラシックではアドマイヤドンの2着になるなど、男勝りな面も見せ、国内で3年間タフに活躍した。アメリカで繁殖牝馬として過ごしたのち、帰国する。 サウスヴィグラス 柴田を主戦騎手とする高橋祥泰厩舎に所属した1996年生まれの外国産馬で、種牡馬エンドスウィープの代表産駒の1頭。7歳時、柴田を背にJBCスプリントを初め重賞8勝を挙げた。 オレハマッテルゼ 柴田にとって6年ぶりの中央GI勝利となった、2006年高松宮記念馬。馬主は個性的な馬名を付けることで有名な小田切有一。馬名の由来は石原裕次郎のヒット曲「俺は待ってるぜ」から。ゴール前で抜け出すと遊ぶ癖があり惜敗することが多かった。マイル戦を中心に使われてきた同馬にとって高松宮記念は初挑戦の1200m戦であったが、前記の癖を掴んでいた柴田は馬を騙すためにあえてマイルでのレース運びをし、勝利へ導いた。 マイネルスケルツィ 京都競馬場での初の重賞制覇をもたらした馬。 アサヒライジング 2006年のアネモネステークスより、当時騎乗停止中であった小林淳一から乗り替わりコンビを組む。優駿牝馬やヴィクトリアマイルでもコンビを組んで好走。 ナカヤマフェスタ 2010年のメトロポリタンステークスからコンビを組み、第51回宝塚記念で1番人気のブエナビスタを差し切り優勝。柴田にとって4年ぶりの、そして右回り競馬場では初の中央GI勝利となった。 レインボーダリア 2012年のエリザベス女王杯にこの馬で挑戦し、1番人気のヴィルシーナをゴール前で振り切って優勝。柴田にとっては京都競馬場及び牝馬限定のGI競走初勝利となった。 ジャスタウェイ 2014年第64回安田記念にて、当初の同馬騎乗予定の福永祐一が騎乗停止処分中であったことによる騎乗。グランプリボスを鼻差で退け自身2度目となる安田記念制覇となった。2012年と13年の毎日王冠にも同馬に騎乗しており、いずれも2着。 デンコウアンジュ コンビを組んで2戦目となった2019年福島牝馬ステークスに優勝。柴田にとって2年5か月ぶりの重賞制覇。小倉競馬場で施行された2020年の愛知杯にも優勝し、全10場重賞制覇に王手をかけることとなった。
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