代言人試験(弁護士試験前史)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 18:51 UTC 版)
「弁護士試験」の記事における「代言人試験(弁護士試験前史)」の解説
弁護士試験は、「弁護士」資格が「代言人」資格に替わって導入されたことに伴い開始された試験である。「代言人」は、1872年(明治5年)の司法職務定制により導入されたが、資格試験が導入されたのは「代言人」が免許制となった1876年(明治9年)の「代言人規則」によってである。しかし、この当時の「検査」は、ごく簡単なものであり、出願者の多くが合格するものであった。1880年(明治13年)、刑法・治罪法の公布を受けて試験内容は整備され、民事・刑事に関する法律、訴訟の手続、裁判に関する規則が試験内容となった。これ以降、試験は格段に難化し、合格率は5%程度まで低下した。1880年(明治13年)の試験内容の変更前の代言人試験合格者は合計972名、変更後明治25年までの代言人試験合格者は1,112名である。これらの代言人は、弁護士制度導入に伴い、申請により弁護士資格が認められた。
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