代謝および薬物動態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/21 21:33 UTC 版)
「ヒドロキシジン」の記事における「代謝および薬物動態」の解説
ヒドロキシジンは経口投与、筋肉内投与、静脈内投与で使用される。経口投与された場合、消化管から速やかに吸収される。投与30分以内に効果が現れる。 薬物動態学的には、経口投与、筋肉内投与された後速やかに吸収されて全身に分布し、効果は投与後1時間以内に発現し、半減期は成人の場合20時間前後である:12:13。血中より皮膚に高濃度に分布する。肝臓で代謝され、主要代謝産物は末端のアルコールがアルコールデヒドロゲナーゼで酸化されてカルボン酸となったセチリジン(45%)である。セチリジンは鎮静効果がより弱いものの、同等の抗ヒスタミン効果を有し、人工透析で除去できない。他の代謝産物としてN-脱アルキル体、O-脱アルキル体があり、血中半減期は59時間である。両代謝物は主にCYP3A4およびCYP3A5(英語版)による。排泄経路は胆汁中へ75%、尿中へ25%である(ラット):18。 高齢者(65歳以上)の場合、経口投与では血中半減期は29.3時間に延長し、AUC(英語版)は約2.2倍になる:14。注射薬についてはデータがない:14が、同様であると思われる。また肝機能障害を有する患者に投与すると、血中半減期が延長する:13:13。 他の鎮静薬と同様に、大量投与により過鎮静や錯乱を起こすおそれがあるので、如何なる剤形であれ、多量に使用する場合は医師の監視下で投与すべきである:3。
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