ホクトビーナスとは? わかりやすく解説

ホクトビーナス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/13 01:01 UTC 版)

ホクトビーナス
欧字表記 Hokuto Venus[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 芦毛[1]
生誕 1986年3月14日[1]
死没 1996年4月5日(10歳没・旧11歳)
マルゼンスキー[1]
ホクトヒシヨウ[1]
母の父 ボールドリック[1]
生国 日本北海道浦河町[1]
生産者 斉藤英[1]
馬主 金森森商事[1]
調教師 中野隆良美浦[1]
厩務員 中野馨
競走成績
生涯成績 3戦2勝[1]
獲得賞金 4277万8800円[1]
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ホクトビーナス[1]は、日本生まれの競走馬繁殖牝馬。1989年の桜花賞2着馬。3戦2勝2着1回。半兄ホクトヘリオスがいる。

経歴

1989年1月にデビュー戦の新馬戦を優勝。翌2月にはうぐいす賞を連勝で制し、4月に桜花賞に出走した。同レースには収得賞金の関係から抽選による出走であり人気も6番人気であったが、厩務員の中野馨が「最高の状態。勝つつもりでいる」とコメントするなど体調は良かった。レースでは直線で一時先頭に立ったがゴール寸前でシャダイカグラに交わされ、タイム差なしの2着に敗れた。ホクトビーナスに騎乗した柴田善臣はシャダイカグラをマークし同馬が後方から進出するのを見てスパートのタイミングを遅らせる工夫を見せたが及ばず、柴田はレース後にを叩きつけるほど悔しがった[2]

ホクトビーナスは桜花賞を最後に3戦限りで競走馬を引退し、繁殖牝馬となった。

競走成績

以下の内容は、netkeiba.com[3]およびJBISサーチ[4]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量 1着馬(2着馬)
1989.01.28 東京 4歳新馬 ダ1400m(良) 11 8 10 001.80(1人) 01着 01:27.0(38.9) -0.6 柴田善臣 53kg (キャロットスキー)
0000.02.19 東京 うぐいす賞 400 ダ1600m(重) 11 1 1 001.70(1人) 01着 01:38.6(39.0) -0.2 柴田善臣 53kg (リアルサファイヤ)
0000.04.09 阪神 桜花賞 GI 芝1600m(稍) 18 2 4 009.30(6人) 02着 01:37.5(37.9) -0.0 柴田善臣 55kg シャダイカグラ

繁殖牝馬時代

産駒は初仔のホクトフィーバスが短距離戦線でオープン特別を4勝する活躍を見せ、3番仔のホクトペンダント報知杯4歳牝馬特別で2着となり桜花賞への母子2代にわたって出走を果たす(結果は5着)など活躍した。しかしホクトビーナスはホクトペンダントが活躍を見せた時期に出産時の事故で死亡。その影響からホクトペンダントは急きょ引退し、ホクトビーナスの後継として繁殖牝馬となった。現在、ホクトビーナスの血は繁殖牝馬となったホクトペンダントと最後の仔ホクトスプライト(5番仔)が伝えており、ホクトペンダントの仔のビーナスライン重賞函館スプリントステークスを優勝した。

産駒一覧

生年 馬名 毛色 馬主 管理調教師 戦績 主な勝利競走 供用 出典
初仔 1991年 ホクトフィーバス 鹿毛 ミルジョージ 金森森商事 美浦・中野隆良 29戦8勝 [5]
2番仔 1992年 ホクトフロンティア 黒鹿毛 オウインスパイアリング 金森森商事
→佐々木勇
14戦2勝 [6]
3番仔 1993年 ホクトペンダント 鹿毛 パークリージェント 金森森商事 8戦2勝 (繁殖牝馬) [7]
4番仔 1995年 ホクトブレーヴ 黒鹿毛 ダンシングブレーヴ (不出走) [8]
5番仔 1996年 ホクトスプライト 鹿毛 トニービン 23戦3勝 (繁殖牝馬) [9]

ホクトビーナスの主要なファミリーライン

ホクトビーナス 1986
|ホクトペンダント 1993(2勝)
||ビーナスライン 2001(6勝、函館スプリントステークス
|ホクトスプライト 1996

血統表

ホクトビーナス血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ニジンスキー系
[§ 2]

マルゼンスキー
1974 鹿毛
父の父
Nijinsky
1967 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Flaming Page Bull Page
Flaring Top
父の母
*シル
Shill
1970 鹿毛
Buckpasser Tom Fool
Busanda
Quill Princequillo
Quick Touch

ホクトヒシヨウ
1976 芦毛
*ボールドリック
Baldric
1961 黒鹿毛
Round Table Princequillo
Knight's Daughter
Two Cities Johnstown
Vienna
母の母
*ギャラントグロウ
Gallant Glow
1968 芦毛
Turn to Reason Hail to Reason
Insolence
Welcome Glow Gallant Man
Candlelight F-No.4-r
母系(F-No.) 4号族(FN:4-r) [§ 3]
5代内の近親交配 Princequillo 4×4=12.50%、Menow 5・5×5=9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ [10]
  2. ^ [11]
  3. ^ [10]
  4. ^ [10][11]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ホクトビーナス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月6日閲覧。
  2. ^ 藤野広一郎『喝采』p106
  3. ^ ホクトビーナスの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月6日閲覧。
  4. ^ ホクトビーナス 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月6日閲覧。
  5. ^ ホクトフィーバス”. JBISサーチ. 2019年9月6日閲覧。
  6. ^ ホクトフロンティア”. JBISサーチ. 2019年9月6日閲覧。
  7. ^ ホクトペンダント”. JBISサーチ. 2019年9月6日閲覧。
  8. ^ ホクトブレーヴ”. JBISサーチ. 2019年9月6日閲覧。
  9. ^ ホクトスプライト”. JBISサーチ. 2019年9月6日閲覧。
  10. ^ a b c ホクトビーナス 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月6日閲覧。
  11. ^ a b c ホクトビーナスの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月6日閲覧。

関連項目

外部リンク


ホクトビーナス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 03:39 UTC 版)

柴田善臣」の記事における「ホクトビーナス」の解説

ホクトヘリオス半妹で、兄と同じ中野隆良厩舎管理馬。1989年デビュー戦での勝利が、柴田JRA通算100勝目となったダートで2連勝し同年桜花賞出走した武豊騎乗シャダイカグラの2着に終わり、後に自著で「今の自分乗っていれば、勝て勝負だね。あのときはほんのちょっと、残り3ハロンとまではいかなくても、570メートルくらいで若さ出た詰め甘かったと言うほど悔いの残るものであった

※この「ホクトビーナス」の解説は、「柴田善臣」の解説の一部です。
「ホクトビーナス」を含む「柴田善臣」の記事については、「柴田善臣」の概要を参照ください。

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