第49回桜花賞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 23:50 UTC 版)
4歳以降は出走2戦でいずれも単枠指定を受け、桜花賞でも同様の措置が取られた。しかし競走2日前の発走枠順抽選において陣営は大外枠の8枠を引き、単枠指定馬の規定により、シャダイカグラは自動的に出走大外となる18番に振り分けられた。桜花賞が行われる阪神競馬場の芝1600mは、そのコース形態から外枠は圧倒的不利とされており、特に大外は「最内と比べて0.5秒は不利」と言われていた。それでも桜花賞当日は単勝2.2倍の1番人気に支持されたが、発走前から激しい焦れ込みを見せる。迎えたレースでは、スタートで出遅れ、最後方からの運びとなった。しかし武は後方のままシャダイカグラを最内まで移動させると、道中で埒沿いの最短距離を通りながら先団に進出、最終コーナーでは先頭から5、6馬身の位置に付けた。最後の直線では抜け出したホクトビーナスを急追、ゴール直前で同馬をアタマ差交わし、大外、出遅れの不利を克服しての優勝を果たした。武の冷静沈着な騎乗は高い評価を受け、「武は大外の不利を帳消しにするため、わざと出遅れた」との風評も広まった(#桜花賞の出遅れについて)。 優勝後、馬名から当時「シャダイ」の冠名を入れていた社台ファームに勘違いで優勝祝いの花が届いたというエピソードがある。
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