京都府第2区とは? わかりやすく解説

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京都府第2区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/21 20:41 UTC 版)

京都府第2区
行政区域 京都市左京区東山区山科区
(2024年1月1日現在)
比例区 近畿ブロック
設置年 1994年
選出議員 前原誠司
有権者数 258,917人
1.155 倍(一票の格差鳥取1区との比較)
総務省・2024年9月登録日)
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京都府第2区(きょうとふだい2く)は、日本衆議院議員総選挙における選挙区1994年平成6年)の公職選挙法改正で設置。

区域

1994年平成6年公職選挙法改正以降の区域は以下のとおりである[1][2]

歴史

京都市の東部、洛東が対象。京都大学などが立地し学術関係者が多く住む地域であり、伝統的に革新系が強い。長く共産党1区と並ぶ得票を得てきた地域でもある。中選挙区時代は、隣接する1区と旧京都1区を形成していた。

小選挙区制以降後最初の選挙となった第41回では自由民主党奥田幹生が小選挙区で当選した(次点とは849票差の激戦であった)。

第42回以降は地元の府議出身(第12回統一地方選挙で初当選)で財界からも支持を受ける前原誠司が強い地盤を築き連勝し続けており、自民党公認候補の比例復活も第44回第48回の2回のみとなっている、所謂「無風区」に近い選挙区である。ただし、初勝利した第42回でも次点とは3,920票差の接戦であり、第44回でも、「郵政解散」によって自民党へ全国的な追い風となり、前原も例に漏れず自民党の山本朋広4,465票差まで迫られ、比例での復活当選を許した。この選挙での民主党大敗を受け、岡田克也が責任を取って民主党代表を辞任したことにより、その後任として前原は党代表に就任したが、堀江メール問題で辞任に追い込まれ、岩手県出身の小沢一郎に交代。代表として次の選挙を迎えることは叶わなかった。それでも、第45回では民主党への追い風もあり、他候補に圧勝。後に発足した民主党政権では国土交通大臣外務大臣・国家戦略担当大臣として3度の入閣を果たし、党政策調査会長も務めるなど、政権与党の主要ポストを歴任し、大きな存在感を保った。それもあり、第46回では民主党に対する逆風が強まる中でも、他候補に比例復活を許さぬ磐石の勝利を飾った。続く第47回でも大差で勝利し、他候補の比例復活を許さなかった。

第48回の際は現職の民進党代表であったが、選挙を目前にして民進党の希望の党への合流を決め、自らは無所属で立候補し当選した(なお、選挙後に民進党代表を辞任したのちに希望の党に入党している)。第49回国民民主党から立候補し、10選。

第50回で前原は教育無償化を実現する会代表を経由して日本維新の会から立候補した。この選挙では維新への合流を受け連合から推薦を取り消された[3]が、自民党候補に大勝し、維新としては初めて京都府内の小選挙区での議席獲得となった。同選挙では共産党が穀田恵二1区)の勇退に伴い事実上の後継として立候補した堀川朗子が比例復活ながら初当選を果たした。

小選挙区選出議員

選挙名 当選者 党派
第41回衆議院議員総選挙 1996年 奥田幹生 自由民主党
第42回衆議院議員総選挙 2000年 前原誠司 民主党
第43回衆議院議員総選挙 2003年
第44回衆議院議員総選挙 2005年
第45回衆議院議員総選挙 2009年
第46回衆議院議員総選挙 2012年
第47回衆議院議員総選挙 2014年
第48回衆議院議員総選挙 2017年 無所属
第49回衆議院議員総選挙 2021年 国民民主党
第50回衆議院議員総選挙 2024年 日本維新の会

選挙結果

第50回衆議院議員総選挙2024年(令和6年)10月27日 京都府第2区

時の内閣:第1次石破内閣 解散日:2024年10月9日 公示日:2024年10月15日
当日有権者数:25万7842人 最終投票率:53.05%(前回比:4.09%) (全国投票率:53.85%(2.08%))

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧 得票数 得票率 惜敗率 推薦・支持 重複
前原誠司 62 日本維新の会 60,922票
45.87%
――
比当 堀川朗子 38 日本共産党 30,697票
23.11%
50.39%
佐野英志 37 自由民主党 29,638票
22.31%
48.65% 公明党推薦
小松広明 41 参政党 8,270票
6.23%
13.57%
本田裕典 32 無所属 2,450票
1.84%
4.02% ×
弘田哲雄 75 無所属 851票
0.64%
1.40% ×
第49回衆議院議員総選挙2021年(令和3年)10月31日 京都府第2区

時の内閣:第1次岸田内閣 解散日:2021年10月14日 公示日:2021年10月19日
当日有権者数:26万4808人 最終投票率:57.14%(前回比:6.01%) (全国投票率:55.93%(2.25%))

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧 得票数 得票率 惜敗率 推薦・支持 重複
前原誠司 59 国民民主党 72,516票
48.89%
――
繁本護 48 自由民主党 43,291票
29.19%
59.70% 公明党推薦
地坂拓晃 48 日本共産党 25,260票
17.03%
34.83%
中辰哉 45 れいわ新選組 7,263票
4.90%
10.02%
第48回衆議院議員総選挙2017年(平成29年)10月22日 京都府第2区

時の内閣:第3次安倍第3次改造内閣 解散日:2017年9月28日 公示日:2017年10月10日
当日有権者数:26万9197人 最終投票率:51.13% (全国投票率:53.68%(1.02%))

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧 得票数 得票率 惜敗率 推薦・支持 重複
前原誠司 55 無所属 65,480票
48.71%
―― ×
比当 繁本護 44 自由民主党 40,336票
30.01%
61.60% 公明党推薦
地坂拓晃 44 日本共産党 28,600票
21.28%
43.68%
第47回衆議院議員総選挙2014年(平成26年)12月14日 京都府第2区

時の内閣:第2次安倍改造内閣 解散日:2014年11月21日 公示日:2014年12月2日 (全国投票率:52.66%(6.66%))

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧 得票数 得票率 惜敗率 推薦・支持 重複
前原誠司 52 民主党 66,227票
50.44%
――
上中康司 52 自由民主党 37,180票
28.32%
56.14% 公明党推薦
原俊史 47 日本共産党 27,888票
21.24%
42.11%
第46回衆議院議員総選挙2012年(平成24年)12月16日 京都府第2区

時の内閣:野田第3次改造内閣 解散日:2012年11月16日 公示日:2012年12月4日 (全国投票率:59.32%(9.96%))

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧 得票数 得票率 惜敗率 推薦・支持 重複
前原誠司 50 民主党 72,170票
49.35%
―― 国民新党推薦
上中康司 50 自由民主党 42,017票
28.73%
58.22% 公明党推薦
原俊史 45 日本共産党 24,633票
16.84%
34.13%
佐藤大 33 社会民主党 7,416票
5.07%
10.28%
第45回衆議院議員総選挙2009年(平成21年)8月30日 京都府第2区

時の内閣:麻生内閣 解散日:2009年7月21日 公示日:2009年8月18日 (全国投票率:69.28%(1.77%))

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧 得票数 得票率 惜敗率 推薦・支持 重複
前原誠司 47 民主党 101,151票
57.52%
――
山本朋広 34 自由民主党 42,771票
24.32%
42.28% 公明党推薦
原俊史 42 日本共産党 25,856票
14.70%
25.56%
藤田高景 60 社会民主党 5,028票
2.86%
4.97%
軽部芳輝 41 幸福実現党 1,045票
0.59%
1.03%
第44回衆議院議員総選挙2005年(平成17年)9月11日 京都府第2区

時の内閣:第2次小泉改造内閣 解散日:2005年8月8日 公示日:2005年8月30日 (全国投票率:67.51%(7.65%))

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧 得票数 得票率 惜敗率 推薦・支持 重複
前原誠司 43 民主党 73,795票
42.79%
――
比当 山本朋広 30 自由民主党 69,330票
40.20%
93.95%
原俊史 38 日本共産党 29,348票
17.02%
39.77%
第43回衆議院議員総選挙2003年(平成15年)11月9日 京都府第2区

時の内閣:第1次小泉第2次改造内閣 解散日:2003年10月10日 公示日:2003年10月28日 (全国投票率:59.86%(2.63%))

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧 得票数 得票率 惜敗率 推薦・支持 重複
前原誠司 41 民主党 73,934票
49.73%
――
山本直彦 61 自由民主党 47,962票
32.26%
64.87%
原俊史 36 日本共産党 26,768票
18.01%
36.21%
第42回衆議院議員総選挙2000年(平成12年)6月25日 京都府第2区

時の内閣:第1次森内閣 解散日:2000年6月2日 公示日:2000年6月13日 (全国投票率:62.49%(2.84%))

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧 得票数 得票率 惜敗率 推薦・支持 重複
前原誠司 38 民主党 52,077票
33.46%
――
山本直彦 58 自由民主党 48,057票
30.87%
92.28%
井上哲士 42 日本共産党 41,541票
26.69%
79.77%
谷口徹 28 自由党 11,296票
7.26%
21.69%
戸板まさ恵 35 自由連合 2,691票
1.73%
5.17%
第41回衆議院議員総選挙1996年(平成8年)10月20日 京都府第2区

時の内閣:第1次橋本内閣 解散日:1996年9月27日 公示日:1996年10月8日 (全国投票率:59.65%(8.11%))

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧 得票数 得票率 惜敗率 推薦・支持 重複
奥田幹生 68 自由民主党 43,060票
29.24%
――
井上哲士 38 日本共産党 42,211票
28.67%
98.03%
比当 前原誠司 34 民主党 31,257票
21.23%
72.59%
菱田健次 45 新進党 30,713票
20.86%
71.33%

脚注

関連項目




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