主な研究、活動
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研究は統語論、音韻論、機械翻訳など言語学の広い分野にわたる。 統語論の分野では、著書『外国語としての日本語』(1975)において日本語の全体構造を、ついで論文「英語構造分析のための前提」(1975)において英語の構造の骨格に関わる問題を言語学的視点から再検討。そこで得られた知見をもとに一連の論文「言語における統語構造の分析 その1-その5」(1976,1977,1981,1984,1985)において日本語、英語に共通な統語構造の分析法を確立[要出典]。統語構造を単純構造と複合構造に分け、単純構造から複合構造へ、複合構造から単純構造へという回帰現象が言語の統語構造生成において重要な意味を持つことを指摘。こうした分析法が他の言語(中国語、ロシア語、スペイン語)にも、普遍的に妥当することを立証している[要出典]。 変形生成文法の主要類型である引き上げ(Raising)を、論文「On the so-called raising in Japanese and English」(1984) 、論文「日・英語の受動文、使役文、難易文についてーーいわゆる引き上げ(Raising)の一般化」(1979)において独自の立場で定式化。さらに、論文「英語の能動文と受動文の構造と意味」(1979)、および論文「格とは何か--「光は東方より」の文法」(1990)において斜格や名詞の格形に関して新説を提唱し、文の統合構造の分析を一段と深化させている[要出典]。 音韻論の分野では、論文「言語における音韻構造の観察1,2」(1978、1983)において、日本語と英語の子音体系がほぼそのままで平行していることを観察。さらにスペイン語、ロシア語、中国語の音韻構造も観察し、先に明らかにした日・英語の間の音韻体系の普遍性を追求している。著書『英語の母音』(1979)において英語の母音音素を5(または6)と定め、それらと-y、-w、-rの連続により二重母音が成立するという見解を提示、さらに無強勢音節の母音の弱化や、母音交替の様式を記述している。 その他、論文「日・英語の動詞の類型と文の種類」(1986)では、動詞の類型と節のタイプを網羅的に体系化。論文「言語の文型の列挙と機械翻訳」(1986)、及び共著『 Language and Artificial Intelligence』(1987)(「Enumeration of Sentence Types of Languages and Relevance to Machine Translation」担当)では、そうした文型をいくつかの言語に対して列挙し、コンピューターに記憶させれば、言語の機械翻訳が可能であるという見解を理論化している。 こうした言語学における最前線での研究と並行して、海外の著名な言語学の専門書の翻訳『日本語とアルタイ諸語-日本語の系統をさぐる』(1981)、『言語と言語学』(1987)および啓蒙的な概説書『言語学を学ぶ人のために』(1986)、『言語学要説上・下』(1989・1990)、『言語学の潮流』(1988)などの共同執筆を通じて言語学学習者に対して貢献している[要出典]。また、大阪外国語大学共同研究プロジェクト報告書『わが国における外国語研究・教育の史的考察上・下』(1989・1990)において「わが国の大学における語学の位置づけ」及び全国の全大学全学部へのアンケートによる実態分析を担当するなどしている。
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主な研究活動
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科学技術振興機構(ERATO)環境応答プロジェクト研究総括責任者 がんを発生させる物質や活性酸素の解毒といった、細胞内の解毒の仕組を長年研究している。
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